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蒲郡市子どもの読書推進計画

印刷用ページを表示する 掲載日:2011年3月1日更新

第1章 より

 子どもが読書をすることは、生きる力を身につけていく上で欠かせないものです。

 このところ全国的に「子どもの読書離れ」の傾向がすすんでいて、子どもの生き方にまで影響が表れているということ が指摘されています。

 国においては平成11年8月、この読書の持つ計り知れない価値を認識し、子どもの読書活動を支援するため、平成1 2年を「子ども読書年」と定めました。また、翌年平成13年12月には、「子どもの読書活動の推進に関する法律」が公布 ・施行され、平成14年8月には、国の「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」が閣議決定、公表され、さらに、 平成16年3月には、愛知県の「愛知県子ども読書活動推進計画」が策定、公表されました。

 本市では、小中学校での「一斉読書」や市立図書館での「児童図書館サービス」保育園・児童館・保健センター等での 「絵本の読み聞かせ会」等、子どもの読書活動に関する様々な事業を展開しているところです。読書離れ傾向にあるという子 どもの現状を認識し「言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにする」等、多様な効果をもつ子どもの 読書活動を、さらに一層推進していきます。国や愛知県が策定した計画を基に、本市の実情等を踏まえ、子どもが自主的に読 書活動を行うことができる環境整備を推進し、子どもの読書活動推進に関する施策を総合的に進めるため「蒲郡市子どもの読 書活動推進計画」を策定しました。

子どもはみんな本が大好き

平成17年3月策定

目 次

第1章 はじめに-推進計画策定の経緯
第2章 子どもの読書活動推進のための基本的な考え方
1. 計画がめざすもの
2.蒲郡市の現況(アンケートの結果から)
3.計画の柱
(1)子どもが読書に親しむ機会の提供と充実
(2)子どもの読書環境の整備・充実とネットワークづくり
(3)子どもの読書活動の普及・啓発と人材育成
4.計画の期間
第3章 子どもの読書活動推進のための具体的な取り組み
1.子どもが読書に親しむ機会の提供と充実
(1)家庭・地域における子ども読書活動の推進
ア.家庭における読書活動の支援
イ.地域の読書活動支援者(ボランティア)との協働体制の推進
(2)市立図書館における読書活動の推進
ア.乳幼児と保護者に親しまれる図書館づくり
イ.児童の図書館利用促進
ウ.中高生世代へのサービスの充実
エ.子ども読書ホームページの開設
オ.障害に配慮したサービスの充実
カ.児童図書等のリサイクルの推進
(3)学校における読書活動の推進
ア.読書時間の確保
イ.興味・関心を育てる読書指導
ウ.児童生徒による読み聞かせ
エ.学校図書室の人的配置の推進
(4)その他の施設等における読書活動の推進
ア.幼稚園や保育園における子ども読書活動の推進
イ.保健センター等における親子が絵本にふれる機会の拡大
2.子どもの読書環境の整備・充実とネットワークづくり
(1)資料の充実
ア.市立図書館の児童図書等の充実
イ.市立図書館の分室等、各施設への図書資料の充実
ウ.学校図書室資料の充実
(2)施設・設備の充実
ア.市立図書館における施設・設備の充実
イ.学校図書室における施設整備並びに資料の共有化
ウ.障害に配慮した学校図書室の整備
(3)子ども読書活動推進のための人のネットワークづくり
3.子どもの読書活動の普及・啓発と人材育成
(1)啓発・広報
ア.乳幼児の保護者への意識啓発・情報発信の充実
イ.児童生徒の保護者への啓発
ウ.推薦図書リスト、児童向け図書館利用案内等の作成・配布
エ.図書の紹介事業の推進
オ.啓発・広報事業の展開
(2)人材育成
ア.読書にかかわる職員の資質の向上
イ.司書教諭に対する研修及び校内研修の充実
ウ.ボランティア支援制度の推進
第4章 子どもの読書活動推進計画の実現のために

第1章 はじめに-推進計画策定の経緯

 子どもが読書をすることは、子ども自身が自ら課題を出し、考え、判断する能力や、表現する能力を高め、創造力を豊 かにし、生きる力を身につけていく上で、欠かせないものです。しかし、このところ全国的に「子どもの読書離れ」の傾向が すすんでいて、その結果、子どもが明日への希望や、学ぶ目的を見いだせないという、子どもの生き方にまで影響が表れてい るということが指摘されています。

 このような状況の中で、次代を担う子どもの心を豊かに耕していく手だてが求められています。国においては平成11 年8月、この読書の持つ計り知れない価値を認識し、子どもの読書活動を支援するため、平成12年を「子ども読書年」と定 めました。また、翌年13年12月には、「子どもの読書活動の推進に関する法律」が公布・施行されました。

 同 法は、その第2条において、子どもの読書活動は、「すべての子どもがあらゆる機会とあらゆる場所において自主的に読書活 動を行うことができるように積極的にそのための環境の整備が推進されなければならない」と、子どもの読書活動の推進に関 する基本理念を述べています。さらに、第3条及び第4条では、子どもの読書活動の推進に関する施策の策定及び実施を、国 ・地方公共団体の責務として明記するとともに、第8条及び第9条で、国は、子どもの読書活動推進基本計画を、都道府県及 び市町村はそれぞれ、子ども読書活動推進計画の策定に努め、公表しなければならないとしています。

 平成14年8月、国の「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」が閣議決定、公表され、さらに、平成16年 3月には、愛知県の「愛知県子ども読書活動推進計画」が策定、公表されました。

 本市では、小中学校での「一斉 読書」や市立図書館での「児童図書館サービス」、保育園・児童館・保健センター等での「絵本の読み聞かせ会」等子どもの 読書活動に関する様々な事業を展開しているところですが、読書離れ傾向にあるという子どもの現状を認識し、「言葉を学び 、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにする」等、多様な効果をもつ子どもの読書活動を、さらに一層推進する ために、国や愛知県が策定したこれらの計画を基に、本市の実情等を踏まえながら、子どもが自主的に読書活動を行うことが できる環境整備を推進することを目指し、子どもの読書活動推進に関する施策を総合的に推進するために、「蒲郡市子どもの 読書活動推進計画」を策定するものです。

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第2章 子どもの読書活動推進のための基本的な考え方

1.計画がめざすもの

 子どもが明日への希望や、学ぶ目的を見いだせないという状況を払拭し、次代を担う子どもの夢を育み、子どもの心を 豊かにしていくことが大切です。その方法のひとつに、子どもが本と出会い、読書に親しむということがあげられます。すば らしい本と出会うことにより、子どもは言葉を学び、感性を磨きます。さらに、表現力を高め、創造力を豊かにし、より強く 生き抜く力を身に付けることでしょう。こうした本との出会いのきっかけを作ることは、私たち大人の役割だと考えます。

 本市にはいくつかのボランティアグループが、市立図書館や保育園・児童館・保健センター等で絵本の読み聞かせをし ています。保健センターでは乳幼児にブックスタート事業での絵本プレゼントに併せ、読み聞かせをしたりし、また、市内の 小学校で実施する読み聞かせの時間にも出向いたりして、子どもに本に出会える環境を作るように取り組んでいます。

 これら、個々に取り組んでいる大人たち皆が、それぞれにできることを持ち寄れば、子どもと本を結びつけるための働 きが、もっと大きな力を生み出せるのではないかと考えます。子どもの読書活動の推進に取り組むすべての大人たちの連携を 通して、家庭や地域、学校や幼稚園・保育園・児童館・保健センター、そして市立図書館等さまざまなところが一緒になって 、すべての子どもが本を読む喜びが味わえ、感性豊かに育つように素晴らしい読書環境を作ることをめざします。 

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2.蒲郡市の現況(アンケートの結果から)

 平成16年10月に蒲郡市子ども読書活動推進計画策定委員会では、市内の小学生・中学生・高校生、保育園・幼稚園 ・小学校・中学校保護者及び保育士・教師にアンケートを実施しました。(合計2427名)

小学生(1年から6年) 662名
中学生(1年から3年) 424名
高校生(2年) 101名
保育士・幼稚園教諭 115名
小学校・中学校教師 93名
保育園・幼稚園保護者 249名
小・中学校保護者 783名

 回答者の読書に関する主な状況は次のとおりです。

<読書全体について>

 3人に2人は読書を好んでいるが、大人ほど読書量は少なくなる。
 また、中学生の1月4日、高校生の3分の1、保護者の2分の1はまったく読書をしていない。

 「読書は好きですか」という問いに対して、好きと答えた比率は、小学生がもっとも高く(77%)、中高校生、保育士 ・教師、保護者はよく似た比率(65%前後)である。全体としては3人中2人以上が読書を好んでいる。

 一方、マンガや雑誌を除いた月当たりの読書量を比べてみると、ここでも小学生がもっとも多く(平均5.7冊)、中学生 (同3.5冊)、高校生(同3.0冊)、小中学校教師(同2.8冊)、幼稚園教諭・保育士(同2.4冊)の順に少なくなり、保護者は 小学生の1/3以下(同1.8冊)でしかない。大人ほど読書量が減る傾向にある。

 また、中学生の4に1人、高校生の3人に1人、保護者の2人に1人弱の人が全く読書をしていない。中・高校 生では部活動に力を入れていることや、受験を意識した学習に傾きがちであることが影響していると思われる。

 読書傾向(小学生を除く)を見てみると、どの層においても、趣味・スポーツ、文学関係が多く、両方で60%から70% となる。

<読み聞かせについて>

 読み聞かせは、読書習慣形成や「生きる力」の育成に大切であり、幼児期から多くの機会に行っているが、方法や内容等を 工夫する必要がある。

 読み聞かせによる子どもへの影響として、保護者、教師、保育士とも「本が好きになる」という読書習慣をつける手だ てとしてだけでなく、「落ち着いて聞く力がつく」「思いやりのある豊かな心が育つ」といった「生きる力」の育成にと っても大切だと考えている。そのため、幼稚園教諭・保育士は全員、小学校の教師では約90%が読み聞かせを行っている 。また、家庭の中でも90%の保護者が行っており、子どもが読み聞かせに接する機会は多い。それ以外でも市立図書館や児童 館、公民館等でボランティアグループによる読み聞かせが行われ、約60%の子どもが、聞いたことがあると答えている。 し かし、「読み聞かせは好きですか」という問いに対して、小学生では「好き」40%、「きらい」15%、「わからない」45%と 答えており、期待とはやや異なった結果が出ている。毎日、または週に一回以上読み聞かせを行っている比率が、幼 稚園・保育園児に対して園では95%、保護者は70%の比率であるのが、小学生に対しては教師、保護者の30%前後と少な くなっていることとの関係をうかがわせる。

<学校図書室、図書館、児童館等の利用について>

 学校図書室の蔵書の充実、子どもへのきめ細かな対応とともに、保護者への貸し出しについて今後検討したい。また、児童 館や公民館を含めた地域の連携が課題となっている。

 授業以外で、学校図書室の本を借りた児童生徒の比率は、小学生64%、中学生24%、高校生20%と学年があがるにつれて下 がってきている。これは、小中学校教師の授業での利用を見ると、小学校では「週に数回程度」と「月に数回程度」を合わせ て70%以上になるが、中学校では9%でしかなく、また、半数以上が「年に数回」と回答している実態とも関連している。中 学校では、担当する教科により、図書室利用に差が出てくると思われるが、図書室利用のあり方について、細かく検討す る必要がある。

 いっぽう、学校図書室の充実の課題として、小中学校教師の40%が「蔵書を増やす」、30%が「専任の司書教諭配置」 をあげており、子どもの興味・関心や学習に応えることのできる蔵書の充実や子どもへのきめ細かな読書指導が求め られている。また、保護者の83%が学校図書室の貸し出しを希望しており、検討課題である。

 市立図書館の利用では小中学生とも60%以上が本を借りた経験があるとしているが、高校生は他郡市からきている生徒 が多いこともあって、20%にとどまっている。一方、市立図書館を利用した児童生徒の学区別の比率をみると、中心部ほど高 く、周辺部ほど低くなっている。しかし、逆に児童館や公民館の利用率が全く逆の傾向を示しており、児童館や公民館を 含めた地域連携は読書推進の課題としてあげられる。

<子どもの遊びと読書>

 読書のおもしろさを味わわせる工夫が必要である。

 「読書」、「スポーツ・部活動」、「ゲーム」、「友だちとおしゃべり」「テレビ」のうち、「何をしているときがも っとも楽しいですか」という問いに対して、もっとも多かったのは、小学生では「運動」30%、中高生では「友達とのおしゃ べり」各33%、38%となっている。いっぽう「読書」をあげた児童生徒の比率は、小学生が11%、中学生6%、高校生6%であ り、いずれの層でも5項目中の最下位である。読書のおもしろさ、楽しさについて、味わわせ、体験させるような工夫や 働きかけが必要とされる。

<読書好きな子どもを育む手だて>

 家庭で読書習慣をつくることが読書好きな子どもを育てる基盤となる。

 「子どもを読書好きにさせるために何が大切か」という問いに対して、保護者(39%)、小中学校教師(38%)、保育 士・幼稚園教諭(51%)とも、「幼児期から本を読み聞かせる習慣を家庭でつくること」を第1位にあげている。こ れに、保育園・幼稚園・学校での読書指導(各21%、15%、20%)、図書館・保育園・児童館・学校の蔵書数の充実(各9% 、15%、9%)が続いており、今後の読書活動推進計画の柱をつくるうえで、重要な示唆である。

※ 参考資料

 本市における学校における一斉読書活動の実施状況は、年々その輪が広がりつつあり、平成16年度は蒲郡市教育委員 会調査によれば次のようである。

 小学校では一斉読書活動を全13校が実施している。実施時間帯は朝読書が1校、その他が1校である。中学校は全7 校が実施し、全校が朝読書である。

 実施頻度は、小学校では毎日実施が1校、週に数回が3校、週に1回が8校、その他1校となっている。中学校では毎 日実施が4校、週に1回が3校となっている。

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3.計画の柱

子どもの読書活動の推進に関して、国の「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」では、基本的な方針として、

  1. 子どもが読書に親しむ機会の提供と諸条件の整備・充実
  2. 家庭、地域、学校を通じた社会全体での取り組みの推進
  3. 子どもの読書活動に関する理解と関心の普及

の3項目が示されました。

また、愛知県の「愛知県子どもの読書活動推進計画」では、

  1. 家庭、地域、学校における子どもの読書活動の推進
  2. 子どもの読書環境の整備・充実
  3. 子どもの読書活動に関する理解と関心の普及
  4. 子どもの読書活動推進体制の整備・充実

が基本目標とされています。

 本市では、このような国の基本的方針や愛知県の推進の柱を基に、本市の実情等を踏まえながら、「子どもが自主的に 読書活動を行うことができる機会と環境づくり」のために、次のように計画の柱を設定します。

(1) 子どもが読書に親しむ機会の提供と充実

 家庭・地域・学校等を通じて、子どもが読書に親しむ機会を積極的に提供し、子どもの読書環境を充実させる 。

(2) 子どもの読書環境の整備・充実とネットワークづくり

 子どもが読書活動に親しむ場である市立図書館や、学校、児童館等で、いつでも、どこでも読書ができるよう にあらゆる図書資料の充実を図ることと、同時に施設設備の充実を図り、又、これら図書館・図書室等で相互に貸出しや情報 の提供ができるようネットワーク化に努める。

(3) 子どもの読書活動の普及・啓発と人材育成

 子どもの読書活動の意義について、保護者等に対する普及・啓発事業を積極的に行い、子どもを取り巻く大人 たちの理解と関心を深める。そして、子どもの読書活動に関わる地域における読書活動の担い手を増やすとともに、本と子ど もを結びつける教師や、関係機関の職員の資質向上に努める。

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4.計画の期間

 平成17年度からおおむね5ヶ年とします。

第3章 子どもの読書活動推進のための具体的な取り組み

1.子どもが読書に親しむ機会の提供と充実

(1)家庭・地域における子ども読書活動の推進

ア.家庭における読書活動の支援

 子どもが自主的に読書を行うためには、乳幼児期から読書に親しむことが大切です。それには、大人が本に親しみ、子 どもへの「読み聞かせ」や「おはなし」を継続して行うことが必要です。

 このため、生涯学習や家庭教育に関する講座、研修会あるいは、子育て支援のための講座等様々な機会を通じて、子ど もへの「読み聞かせ」や読書の重要性について、保護者の理解が得られるような活動をすすめてきました。

 今後と も、「読み聞かせ会」等の積極的な活用を促すとともに、市立図書館や学校・幼稚園・保育園・児童館等を通して、こうした 重要性について、保護者に働きかけていきます。

 また、子育て支援ネットワーク充実事業の子育て学習講座や思春期子育て講座等において、「読み聞かせ」、「おはな し」の大切さ等についての理解をより深めていただけるように努めます。

 乳幼児における読書活動の支援として、市立図書館が保健センター及び読み聞かせボランティアと連携して進めてきた 「ブックスタート」事業を、今後も継続し、乳幼児向けの図書を充実させます。

 また、青少年期にあっては、大人からの励ましや大人が読書に親しむ姿からよい影響をうけます。このため、大人の読 書活動への支援を行うことは大切です。

  • ブックスタート事業の継続及び乳幼児向けの図書(絵本)の充実。
  • 図書館・児童館・子育て支援センター等における、職員やボランティアによる「読み聞かせ」の実演をとおし て、子育て中の保護者に読書の楽しさや喜びを伝える。
  • 保健センターの母子保健事業等における読み聞かせの実施。
  • 読書への興味・関心を呼び起こすように、生涯学習課主催の各種講座等に読書活動支援のプログラムを入れる 。

イ.地域の読書活動支援者(ボランティア)との協働体制の推進

 読書活動の支援が、組織ごと、団体ごとではなく、地域ぐるみで推進できることは読書活動の推進にとって大きな力と なります。「読み聞かせ」、「お話し会」、「朗読会」等の読書活動事業や、図書関係施設の運営管理等について、ボランテ ィアやPTA等地域の読書活動支援者との協働体制の推進を図り、関係機関と市民グループとの情報交換会を行います。

  • 子どもの読書に関する情報提供や資料の貸出し、活動場所の提供等により、ボランティアによる読み聞かせ等 の活動を支援する。
  • 学校・図書館・児童館等読書活動を行う関係機関の情報交換の場を設ける。

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(2) 市立図書館における読書活動の推進

ア.乳幼児と保護者に親しまれる図書館づくり

 絵本やお話しに囲まれて豊かな時間が過ごせるように児童館と連携を図り、乳幼児と保護者にとって親しまれる夢のあ る図書館づくりを進めます。

  • 本の読み聞かせや本の選び方を助言できるように、専任の児童サービス担当職員の充実と研修機会の確保を図 る。
  • 乳幼児用絵本を充実するとともに、保護者に対して、読書や子育て等の情報を提供する。

イ.児童の図書館利用促進

 児童にとって利用しやすい、親しみやすい図書館づくりをすすめ、児童の図書館利用の促進を図ります。

  • 「 読み聞かせ会」等をいっそう推進する。
  • 学校や図書館を通じて図書館の利用方法の指導を行い、「調べ学習」を支援する。
  • 本の選書等を通して、図書館運営について子どもが意見を述べられるような機会や場を設定する。

ウ.中高生世代へのサービスの充実

 中高生世代に向けて、図書館利用の啓発を行い、読書に親しむとともに、読書活動の大切さを体験できる場づくりをす すめます。

  • 中高生の読みたい本や図書館でのサービスについて、アンケート調査を実施し、読書活動の推進や図書館の利 用促進を図る。
  • 中高生向けの資料がある「ヤングアダルトコーナー」の充実に努める。
  • 中高生が読み聞かせ等のボランティア体験ができる場を設定し、自らも体験を生かした読書活動ができるよう にする。

エ.子ども読書ホームページの開設

 市立図書館のホームページの中に「蒲郡市立図書館子どもページ(仮称)」を開設し、本の紹介や行事等に関する情報 提供や読書活動をより親しんでもらえるようなコーナー等をつくります。

オ.障害に配慮したサービスの実施

 障害のある子どもの実情を把握し、利用条件や環境を整備するとともに、関係機関との連携を図ります。

  • 布の絵本、点字絵本等を収集し、障害のある子どもへの読書支援を行う。
  • 福祉に関する本の読み聞かせを行うなど障害者と児童生徒との交流を図る。

カ.児童図書等のリサイクルの推進

 省資源・省エネルギー等の環境づくりにも配慮して、既に家庭では不要になった絵本、児童図書等について、公共施設 等への寄贈とリサイクルが行いやすい仕組みをつくり、地域ぐるみの活用を図ります。

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(3) 学校における読書活動の推進
ア.読書時間の確保

(a) 校内一斉読書の推進

一斉に、毎日、好きな本を読む「朝読書」のような企画は、子どもの読書活動の習慣化や「聞く」「話す」「読む」「書 く」力を育むことに有効です。

  • 朝読書の時間や読書週間を設定するなど、校内一斉読書活動をさらに推進する。
  • 「1万ページ読書」「ブックトーク」「夏休み読書会」等、子どもが読書に親しむ機会や場の工夫をする。
(b) 魅力ある学校図書室づくり

 子どもが学校図書室を計画的に利用し、自主的意欲的に読書活動や学習活動ができるように、長放課、昼休み、放課後 や夏冬休みにできるだけ多く学校図書室を開室するとともに、子どもがじっくりとくつろいだ読書ができる空間をつくります 。

イ.興味・関心を育てる読書指導

(a) 読書指導の充実

 子どもが、読書の楽しさやよさを味わえるように、校内の協力体制、仕事分担の整備を行うとともに、指導や取り組み の工夫に努めます。

  • 国語、総合的な学習の時間等を通して、推薦図書等のブックリストの紹介をする。
  • 図書委員会の活動を活発にし、図書の選定、貸出業務、図書委員会新聞等の充実を図る。
  • 優秀な感想文や多く読んだ児童生徒を表彰するなど子どもの努力を認める活動を広げる。
  • 学級文庫の充実を図り、本をより身近なものにする。
(b) 障害に配慮した読書指導

 障害の状態に配慮した読書資料の充実を図ります。また、大型絵本、布絵本の活用等子どもの興味・関心に訴える読書 指導、読み聞かせ活動を推進します。

ウ.児童生徒による読み聞かせ

 子どもは、本を読んであげたり、読んでもらったりする体験を通して、読書の楽しさを味わうことができます。児童生 徒が、総合的な学習の時間や夏休み中のボランティア、幼稚園や保育園の体験研修等で、読み聞かせができるよう連携活動の 促進を図ります。

児童生徒が幼稚園・保育園を訪問して、幼児への読み聞かせや総合的な学習の時間で作成した紙芝居を行う等の体験学習をす すめる。

エ.学校図書室の人的配置の推進

 学校において子どもの読書活動を推進するには、司書教諭や学校図書室担当教諭が中心的役割を担って、校内における 協力体制を推進し、学校図書室の機能の充実を図ることが求められます。そのため、司書教諭等に対する研修を実施するとと もに、保護者、地域の人々やボランティアの学校図書館への支援体制づくりをすすめます。

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ア 幼稚園や保育園における子どもの読書活動の推進

 乳幼児期に絵本や童話の言葉の楽しさ、美しさ、内容のおもしろさ等にふれることがその後の読書の基礎となる言葉の 力を育むことから、幼稚園や保育園においては絵本や童話等の読み聞かせを通して、イメージをふくらませ、想像して楽しむ 経験を豊かにすることが大切です。

 そのために、子どもが絵本や童話等に親しむ活動を積極的に行います。幼稚園や保育園では日々の保育の中で「読み聞 かせ」を行い、絵本に親しむ機会を設けています。「おはなしの世界」を楽しむ保育活動も取り入れており、これらを継続し て進めていきます。また、小・中学生が幼稚園児や保育園児に紙芝居や絵本の読み聞かせを行うことや、保育者の語りによる 「おはなし会」等子どもが絵本や童話等に触れる機会の拡充に努めます。

 あわせて、未就園児を対象とした園開放や子育て支援においても、保護者等に対して、読み聞かせ等の大切さや意義を 広く普及し、理解と協力を得るように努めます。

  • 児童館、保育園等において、絵本・児童図書の充実・貸出を行なう。
  • 児童館、保育園等における読み聞かせやお話し会を実施する。
  • 児童館、保育園等における保護者の読書相談への対応、また、保護者向け子育てに関する本の貸出を行なう。

イ 保健センター等における親子が絵本にふれる機会の拡大

 乳幼児期に親子がいっしょに絵本にふれることが、子どもの健やかな成長や育児環境に重要です。

 保健センターでは毎月2回(第1・3木曜日)4か月児健診時に図書館・読み聞かせボランティアと連携しブックスタ ート(絵本の読み聞かせと絵本のプレゼント)を実施しています。ブックスタート以外にも第2・4火曜日に行っている3歳 児健診、1歳6か月児健診事後教室でも読み聞かせボランティアよる絵本の読み聞かせを行っています。

 また、予防接種等で保健センターを訪れた親子が気軽に絵本に親しめる様に保健センターホールに絵本コーナーを設け ています。

 保健センター及び市内7児童館で実施している「赤ちゃんサロン」においても絵本の読み聞かせを実施しています。

 今後も保健センターや児童館等で実施する事業の中に絵本の読み聞かせを取り入れ、親子が絵本に触れ合う機会の拡大 を図っていきます。

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2.子どもの読書環境の整備・充実とネットワークづくり

(1) 資料の充実

ア 市立図書館の児童図書等の充実

 乳幼児から小・中・高校の児童生徒、保護者まで気軽に立ち寄って楽しむことができるように蔵書構成、サービスにつ いての工夫といっそうの充実をはかり、特色ある魅力的な図書館づくりをめざします。

  • 児童室での「親子読書コーナー」及び「絵本コーナー」等の充実を図る。
  • 乳幼児向け図書(絵本)の充実を図る。
  • 生享年向け図書(視聴覚資料を含む)の充実を図る。

イ 市立図書館の分室等、各施設への図書資料の充実

 子どもにとって身近な施設で、子どもが自主的に読書活動を行うことができるように、市立図書館分室・保育園・児童 館・児童クラブ・保健センター等に「子どもの本のコーナー」「図書コーナー」の設置・整備を図ります。また、市立図書館 による団体貸出の一層のPRを図り、拡充に努めます。

  • 保育園、児童館、保健センター等において「子どもの本のコーナー」等の設置・整備を行なう。
  • 保育園、幼稚園での保護者貸出を行なう。

ウ 学校図書室資料の充実

 子どもの読書経験の機会を充実していくためには、多様な興味・関心にこたえられる図書資料が必要です。学校図書室 の蔵書の充実を図るため、新旧図書資料の計画的入れ替えを検討するとともに、調べ学習に対応した図書資料のいっそうの充 実を図ります。

  • 図書資料の整備・充実を図る。
  • 保護者貸出を行なう体制づくりをすすめる。

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(2) 施設・設備の充実

ア 市立図書館における施設・設備の充実

 親子で気兼ねなく利用でき、子どもが楽しく活用できるように、「児童室」や「ヤングアダルトコーナー」子どものた めの地域のサービス拠点である「図書館分室」等の整備と充実に努めます。
また、子どものためのホームページを開設 し、インターネットを活用して読書への関心を高めるとともに、検索、予約、貸出しができるシステムをつくるように検討を 進めます。

イ 学校図書室における施設整備並びに資料の共有化

 学校図書室は、子どもの多様な興味や関心にこたえる「読書センター」としての役割と、調べ学習等を支えていく「学 習センター」としての役割を担っています。学習センターの機能の充実を図るとともに、インターネットを活用した学習活動 、他校の学校図書室や市立図書館の蔵書検索等ができる施設設備についても段階的・計画的に整備を図ります。

  • 各学校の図書資料のデータベース化を進める。
  • 各施設間(図書館・学校)におけるネットワーク化と図書資料の共有化を検討する。

ウ 障害に配慮した学校図書室の整備

 全ての子どもに読書に親しんでもらえるように補助具や障害の状態に配慮した図書資料等の充実を図ります。

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(3) 子ども読書活動推進のための人のネットワークづくり

 子どもの読書活動推進のための施策をすすめるためには、市立図書館を中核として、関係機関と連携・協力できるネット ワークづくりが大切です。
 乳幼児については、それぞれ図書館、学校、幼稚園、保育園、児童館、保健センターや生涯学習関係、その他関係機関で行 われてきた子どもの読書活動推進事業について、相互の連携を強め、その充実を図ります。また、関係機関との情報交換を深 めます。
 小中学生については、小・中一貫した読書指導、職員やボランティア等による小中学校への出前授業、講演、ブックトーク 等の事業を展開し、小中学校における読書活動の推進、図書館等関係施設の利用啓発・促進を図るとともに学校と市立図書館 との情報交換を行ないます。

  • こどもの読書活動に関する情報を交換し合い、相互に協力し合うためのネットワークをつくり、必要に応じて 、意見交換の場を設定する。

3.子どもの読書活動の普及・啓発と人材育成

(1) 啓発・広報

ア 乳幼児の保護者への意識啓発、情報発信の充実

幼稚園、保育園、児童館、保健センターにおける子育て支援関連事業を通じて、乳幼児の保護者へ読書活動の意識啓発や 情報発信等を行います。

  • 講座の開催を活用した読書啓発を充実する。
  • 読書の意義や家庭での読み聞かせに利用できる絵本リスト等の資料を作成配布する。

イ 児童生徒の保護者への啓発

 保護者会や学校だより等をとおして、子どもが読書に親しむ機会を作ることの大切さの啓発、親子の「読み聞かせ」の すすめや推薦図書のお知らせをします。

  • わかりやすい読書啓発リーフレットを作成・配付する。
  • 「読み聞かせ」活動等の保護者ボランティア活動を奨励する。

ウ 推薦図書リスト、児童向け図書館利用案内等の作成・配布

 絵本、児童書、中高生図書等、各発達段階に応じた推薦図書のリストを作成し、保護者や小学生以上の子どもに配布し ます。また、総合的な学習の時間や調べ学習において図書館の利用促進を図るとともに、上手な図書館利用をめざした児童生 徒向けの図書館利用案内を作成し、各学校に配布します。

  • 子どもに親しみのある「おすすめ図書リスト」を作成・配付する。

エ 図書の紹介事業の推進

 図書館、児童館等、読書活動を行う関係機関の様々な行事で、本が身近に感じられる絵本等の紹介を行います。

  • 子育て支援事業等で、絵本や紙芝居の読み聞かせや紹介をする。

オ 啓発・広報事業の展開

地域の子どもや保護者、またすべての大人に子どもの読書活動の大切さと読書の楽しさについて理解を図る啓発・広報事 業を展開します。

  • 「広報がまごおり」を活用して、「子ども読書の日」や「読書週間」等の周知・啓発をする。
  • 4月23日「子ども読書の日」の取り組みをすすめる。
  • 生涯学習課が実施する「出前講座」のメニューに「子どもの読書活動の推進」をめざす内容を入れ、活用を図 る。

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(2) 人材育成

ア 読書に関わる職員の資質の向上

 図書館、児童館、幼稚園、保育園等、子どもの読書活動に関わっている職員が読書活動の取り組みに積極的に参加できる ように研修講習会等を実施し、関係職員の共通認識や資質の向上を図ります。幼稚園、保育園は幼稚園教諭、保育士に対する 読み聞かせ等の研修を行います。

  • 関係職員に対し、「読書の大切さ」「読み聞かせ」「ストーリーテリング」等の研修を実施する。

イ 司書教諭に対する研修及び校内研修の充実

 学校での読書活動は、教職員が読書活動の意義を共通理解し、すすめていくことが大切です。

  • 司書教諭および学校図書室担当教諭に対する研修会を開催する。
  • 学校で、読書の大切さや図書室の活用、調べ学習を行なうときの教師支援の工夫について等の研修を行なう。

ウ ボランティア支援制度の推進

 「読み聞かせ」や「朗読」、「学校図書室ボランティア」等、子ども達の読書活動を支援するボランティアの育成を図 り、図書館、学校、幼稚園、保育園、児童館等の様々な場において、ボランティアとともに子どもの読書活動の推進を図りま す。

  • ボランティアの育成と研修を継続的に行なう。
  • お話の会、読書サークル等の団体と図書館との積極的交流の場を図書館等に設置する。

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第4章 子どもの読書活動推進計画の実現のために

 この推進計画に掲げた各種施策を実現するためには、子どもに親しみのある魅力的な施設と十分な資料、そして、子ど もと本をつなぐ人材の存在が必要となります。
 この読書環境整備の成否の鍵はここにあります。そのためには、すべての大人たちにこの重要性を伝えていくことが大切で す。
 市全体で取り組むとともに、子どもにかかわる施設や団体等、子どもを取り巻くすべての人々が情報交換を密にし、連携し て諸環境の充実に向けて協力していきましょう。
 そして、この実施状況を把握して推進状況を精査するために定期的に会議をもつことにします。