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園庭のブロッコリーの葉っぱの上に、青虫を見つけました。
なんだろう と図鑑で調べてみると、どうやらモンシロチョウの青虫らしい。
子どもたちは、虫メガネで見たり、気付いたことを友達や保育士に伝えたりして、毎日かわりばんこに観察ケースを覗きました。
初めは、「青虫きもちが悪い。」と言っていた子も、「葉っぱ食べとるね。」「大きくなってきたね。」「かわいいね。」とチョウチョウになるのを楽しみに待っていました。
ある日、大きな青虫が上の方へ上っていきました。(きっと、サナギになるんだな)と保育士は思いましたが、子どもたちの気付きを待ちました。
次の日、やっぱりサナギになったのを見つけて、子どもたちはびっくり。
「変なのがおる」 図鑑で調べた子が、サナギになったんだと教えてくれました。
「いつチョウチョになるのかなぁ」「早くでてこないかなぁ」 とても楽しみにしていました。
サナギの色が変わりました。「チョウチョ色になった」「もうすぐ生まれる?」
子どもたちは出てくるところが見たくて、何度も観察ケースを覗きます。びっくりしないようにそーっとね と年長児が小さい子に声をかける姿がありました。
子どもたちが給食を食べている間にチョウは出てきてしまい、出るところは見れませんでしたが、「やったー、よかったね」と子どもたちは大喜びでした。
「お花の蜜をたくさん吸ってね。」「ばいばーい。」飛んでいくチョウを見て、子どもたちはとても嬉しそうでした。
その後も何匹もチョウチョウを育てる中で、子どもたちは、気づいたり発見したり不思議に思ったり、考えたり調べたりし、思考力の芽生えを感じる姿がたくさん見られ、実際に体験することの大切さを感じました。
しばらくして、葉っぱのなくなったブロッコリーに新しい葉っぱが生えてきたことに気付いた3歳児さん。
「やわらかいよ。」「青虫が食べにくるといいね。」「あー、またチョウチョ見たいなぁ。」
そんな話をしていたら、本当にチョウチョウが卵を産みに来て、ブロッコリーは青虫だらけになりました。
子どもたちは、大喜びです。
今、ちゅうりっぷ組の観察ケースの中には、青虫がいっぱいいます。今度は、どんな発見があるのか楽しみです。