〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓      ◆   ◆◆◆  ◆    ■ 蒲郡 海辺の三館 メールマガジン ■ ◆●◆◆◆◆◆   ◆◆◆  ◆   がまごおりミュージアム通信 No.088/6月号    ◆   〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ こんにちは。がまごおりミュージアム通信です。 5月21日の金環日食、皆様ご覧になりましたか?残念ながら一番肝心な時 に蒲郡地方は厚い雲に覆われてしまいました。でも、今年は天体ショー のあたり年!6月6日には金星の日面通過、8月14日は金星食があります。 期待しましょう! さて、今月も、 http://www.sangyou.nrc.gamagori.aichi.jp/cgi/mlg_3kan/mla.cgi からご登録頂いた皆さまに、海辺の三館〜蒲郡市博物館・竹島水族館・ 生命の海科学館〜がお送りする、メールマガジンをお届けします。 三館では各種イベントが開催されます。梅雨の時期、はっきりしない天 気が続きますが、皆様ぜひともご参加ください! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   もくじ   ◆ 1.各館からのおしらせ ◆◆ 2.イベント案内 ◆◆◆ 3.今月のエッセイ・・・生命の海科学館より ★今月の一枚★ http://www.city.gamagori.lg.jp/site/umibeno3kan/201206.html   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   ◆ 1.各館からのお知らせ   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   ◆◆ 6月のギャラリー催事予定 ◆蒲郡市博物館 ◆◆_____________________________◆   〔6月〕 ・竹悠展 6月1日(金)〜6月3日(日) ・墨心書展 6月8日(金)〜6月10日(日) ・SL写生大会作品展 6月16日(土)午後〜6月24日(日)  ※18日(月)と19日(火)は休館 ※変更になることもありますのでご了承ください。 ※最終日は片付けのため午後4時前後で終了する団体もあります。  お時間にご注意ください。 ________________________________ ◆◆ 『図説 がまごおりの歴史』のごあんない ◆蒲郡市博物館 ◆◆_____________________________◆   蒲郡市では、新たに歴史の授業が始まる小学校6年生に、中学校3年生ま での4年間授業で使う副読本『図説 がまごおりの歴史』を配布していま す。 地元の歴史や文化・産業をより理解してもらいやすいよう、市史の記述 をベースに、写真や図をたくさん使い、見開き2ページで1つの事柄をと りあげて解説しています。 地元の歴史を勉強してみたいけれど、市史4冊読むのは大変だー!という 方におすすめです。 一般の方にも頒布しています。 ご希望の方は博物館の窓口へどうぞ(1部500円) ________________________________ ◆◆ 飼育員さんと川で魚を捕まえよう!「川辺の探検ツアー」 ◆◆   ◆竹島水族館 ◆◆_____________________________◆ 蒲郡市内の川で生き物を採って楽しみませんか?気さくな飼育員たちが 詳しく採り方をご指導します。採れた生き物は水族館の水槽に入れるこ ともできますし、持ち帰りも可能です。飼い方も教えますよ♪ 参加申し込みはこちら http://www.city.gamagori.lg.jp/site/takesui/kawabe.html ________________________________ ◆◆ 企画展「たけすいのお宝大公開!」  ◆竹島水族館 ◆◆_____________________________◆ 実はちゃんとある水族館のヒミツ倉庫で長年眠っていた秘蔵コレクショ ンを一挙大公開!懐かしのものや、恥ずかしのヘンテコ物体、飼育員の 独自コレクションなど、たくさんの水族館のお宝を公開します! 【期 間】6月2日(土)〜7月1日(日) ________________________________ ◆◆ 新しいシアタープログラムの上映がはじまります ◆◆                      ◆生命の海科学館 ◆◆_____________________________◆ 6月2日から、新シアター「ミラクルプラネット〜絶滅マンモスを探せ〜」 の上映がはじまります。厳しい自然環境の中、生存競争を必死で生き抜 く絶滅動物たちの世界を、大迫力の映像で体感してください。 【上映開始】6月2日(土)〜  【上映時間】午後0時30分〜 午後4時30分〜       ※開館日には毎日上映しています。 ※ミュージアムシアターの鑑賞には市民利用証、ほの国子どもパスポート、 もしくは展示室観覧料が必要です。 ________________________________ ◆◆ 「おはなしライブ」がはじまります ◆生命の海科学館 ◆◆_____________________________◆ 科学館で「おはなしライブ」という新しい活動が始まります。ブックパ ートナーおはなしライブ隊の皆さんによる読み聞かせで、本の楽しい世 界が広がります。親子でぜひご参加ください。 【と き】毎月第4土曜日 午後3時30分〜4時      ※6月の開催日は6月23日(土)です。 【ところ】1F イクチオひろば 【おはなし】NPO法人ブックパートナー 【参加費】無料 ※事前申込み不要です。直接会場へお越し下さい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   ◆◆ 2.イベント案内   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◆ 古文書を読む会 ◆蒲郡市博物館 ◆◆_____________________________◆   古文書をじっと見ていると、私たちが普段使っている文字とはちょっと 違うかたちの文字が混じっていることがあります。へん・つくりの形や、 前後の文章をヒントに、何という字だろうと、考えて読み解く作業は、 頭の体操にもなります。現在毎月15名前後の方が参加されています。古 文書テキストを黙読した後、解答をお渡しして解説をします。 【と き】6月16日(土) 午後2時〜午後4時 【ところ】蒲郡市博物館 2階 研修室 【講 師】博物館学芸員 【参加費】300円 ________________________________ ◆◆ ワークショップ「不思議な生き物ホウネンエビを観察しよう!」 ◆◆                      ◆生命の海科学館 ◆◆_____________________________◆ 初夏、突然現れる不思議な生き物ホウネンエビを研究しちゃおう!もし かしたら家に持って帰れるかも?? 【と き】6月2日(土) 午後2時〜3時 【ところ】生命の海科学館 【講 師】水野弘淳さん(蒲郡市職員)・相澤学芸員 【定 員】30名 【参加費】無料 ※午後1時15分から実験工作室前で整理券を配布し、定員になり次第参加  受付終了します。 ________________________________ ◆◆ ワークショップ「かがく絵本の世界」 ◆生命の海科学館 ◆◆_____________________________◆ 身近なものでできる実験がつまった絵本を読みながら試してみよう。 【と き】6月16日(土) 午後2時〜3時 【ところ】生命の海科学館 【講 師】長沼健さん・広浜紀子さん(グループ・かがく絵本の芽) 【定 員】30名 【参加費】無料 ※午後1時15分から実験工作室前で整理券を配布し、定員になり次第参加  受付終了します。 ________________________________ ◆◆ 科学講座 ◆◆ 「地球と生命の歴史(2)〜石から読み解く大地の歴史 −岩石と鉱物−〜」  ◆◆                      ◆生命の海科学館 ◆◆_____________________________◆ 【と き】6月17日(日) 午前9時15分〜10時15分 【ところ】生命の海科学館 【講 師】山中学芸員 【参加費】無料 ※随時参加申込受付しています。 詳しくはこちら http://www.city.gamagori.lg.jp/site/kagakukan/commentary2012.html ________________________________ ◆◆ ワークショップ「つつんでむすんで風呂敷ワンダーランド」 ◆◆                      ◆生命の海科学館 ◆◆_____________________________◆ 【と き】6月17日(日) (1)風呂敷ラッピング教室 午後1時〜2時             (2)浴衣着付けセミナー  午後2時15分〜4時 【ところ】生命の海科学館 【講 師】伊藤わかよさん(東海着物カルチャー学院長) 【定 員】各30名 【参加費】(1)のみ300円(木綿小風呂敷プレゼント付き)、(2)は無料 ※それぞれ開催45分前から実験工作室前で整理券を配布し、定員になり  次第参加受付終了します。(1)大きな風呂敷・お弁当箱をお持ちの方は  ご持参ください。(2)希望者の方は浴衣一式をご持参ください。 ________________________________ ◆◆ ワークショップ「葉脈をみてみよう!」 ◆生命の海科学館 ◆◆_____________________________◆ 葉から葉肉を取り除いて、葉脈のしおりをつくろう! 【と き】6月23日(土) 午後2時〜3時 【ところ】生命の海科学館 【講 師】天野淳二(科学館職員) 【定 員】20名 【参加費】無料 ※午後1時15分から実験工作室前で整理券を配布し、定員になり次第参加  受付終了します。 ------------- ★科学館では毎週土日に多彩なイベントを開催しています。科学館のイ ベントにつきましては、下記イベントスケジュールにてご確認ください。 http://www.city.gamagori.lg.jp/site/kagakukan/show-workshop.html  皆様のご参加をお待ちしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   ◆◆◆ 3.今月のエッセイ・・・生命の海科学館より   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   ★「名付け」はむずかしい★   ナメクジウオという生き物をご存知ですか? 先日、岡崎市内の中学校へ出前授業に行きました。テーマは「三河湾の 環境」について。私の担当はナメクジウオでした。このナメクジウオ、 科学館でも話題にのぼることが多い生き物です。三河大島がナメクジウ オの生息地として国の天然記念物指定を受けているからです。 ナメクジウオは体長5センチほどの細長い生き物です。確かにナメクジの ように見えなくもないですが、ナメクジの仲間ではありません。又、ウ オとつきますがサカナでもありません。 生物的な分類では、脊索(せきさく)動物の中の頭索動物というグループ に属します。ナメクジのような軟体動物ではなく、サカナが所属する脊 椎動物でもないわけです 矛盾した名前を与えられたナメクジウオですが、このような本来の分類 とは異なる名前を付けられた生き物は少なくありません。 6月にワークショップ「不思議な生き物ホウネンエビを観察しよう!」、 「不思議な生き物カブトエビを観察しよう!」が科学館で開催されます。 ホウネンエビ、カブトエビは名前にエビとついていますが、これらはエ ビの仲間ではありません。 エビは節足動物の十脚類というグループです。その名の通り足が10本あ り、エビのほかにカニやヤドカリも含まれます。一方、ホウネンエビ、 カブトエビの足は10本より多く、鰓状になっており鰓脚類(さいきゃくる い)と呼ばれるグループです。 ちなみに、ホウネンエビは漢字で書くと"豊年蝦"。水田に生息しており、 この生き物が多く見られればその年は豊作との言い伝えに基づいていま す。地方によってはホウネンウオとも呼ぶそうですが、もちろんサカナ ではありません。 他にも、タラバガニやカブトガニもカニとつきますが、ともにカニでは ありません。 生き物の名前については、次のようなエピソードもあります。 5月のワークショップ「恐竜の卵みたいなキャンドルづくり」の中で、オ ビラプトルという恐竜を紹介しました。1923年にモンゴルで恐竜の巣の 化石が発見された際、卵と一緒に成体の化石が見つかりました。発見当 初、この恐竜は卵を盗みに来た恐竜と推測され、たまごどろぼう=オビ ラプトルと名前が付けられます。その後の研究で"卵の親"とわかり、濡 れ衣は晴らせたわけですが、名前は今もそのまま"たまごどろぼう"が使 われています。 当日のワークショップ参加者からも「オビラプトルがかわいそう」とい う感想が寄せられました。 生き物の名前にまつわる話は、調べると次々と面白いものがでてきます。 人間でも生き物でも、名前を付けることは実に難しいですね。生物学の 世界では、一度つけた名称は原則変えることができません。人間も同様 で、生まれたときに付けた名前を変えることは、よほどの事情がない限 り許してもらえません。最初にもらった名前を、ずっと背負って生きて いくのです。 とはいえ、人間の都合でおかしな名前を付けられても、そんなことはお 構いなしにナメクジウオもホウネンエビも自由に逞しく生きています。 (生命の海科学館 学芸員 相澤 毅) ★今月の一枚★ 「泳ぐナメクジウオ」 http://www.city.gamagori.lg.jp/site/umibeno3kan/201206.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行日:2012年5月31日 問合せ先: ◆蒲郡市博物館 museum@city.gamagori.lg.jp 〒443-0035 蒲郡市栄町10-22 電話:0533-68-1881 FAX:0533-68-1880 ◆竹島水族館 aquarium@nrc.gamagori.aichi.jp 〒443-0031 蒲郡市竹島町1-6 電話:0533-68-2059 FAX:0533-68-3720 ◆生命の海科学館 science@city.gamagori.lg.jp 〒443-0034 蒲郡市港町17-17 電話:0533-66-1717 FAX:0533-66-1817 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇メールマガジンの登録・解除はこちらから http://www.sangyou.nrc.gamagori.aichi.jp/cgi/mlg_3kan/mla.cgi ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━