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写真で見る「さわりんぷーる」
「さわりんぷーる」ができるまで
平成22年
現在の「さわりんぷーる」の前身「回遊水槽」。
漏水と老朽化のため、解体することになりました。
解体後に何を新しく作るか、は飼育員たちはすでに決めていました。
常連のお客さんたちから要望の多い「タッチングプール」です。
撤去解体前に何十匹もの生物の移動です。
天井裏バックヤードから生物の取り上げ、擬岩の撤去。
麻酔をかけて大きな魚を運びます。全員びしょぬれ。
回遊水槽の撤去工事。古く老朽化していたわりには頑丈で解体には非常に時間がかかりました。
同時進行で作りたい理想水槽の絵が飼育員たちからそれぞれ集まります。(左写真)
予算を度外視した理想の水槽のため、余裕で予算をオーバー。
毎日何度もミーティングをして水槽を考えていきます。
みんなの意見をまとめて、図面を作っていきます。(右写真)
お客さんが楽しめる水槽にするにはどうすればいいか?生き物が状態よく飼育できる水槽とは?
この図面作りが大変。毎日寝る直前まで頭は図面と完成の妄想でいっぱい。
水槽名も難航。ただのタッチングプールではダメ!名前を付けよう!
何日も悩み、「さわってごらん」を竹島水族館のある三河地区の方言で言った「さわりん」
にプールをつけて「さわりんぷーる」です。
「おさわり池」「わくわくプール」「ザ・タッチ」などいろいろな名前案が出ました。
難航の末、なんとか予算内に理想水槽がおさまり、ついに水槽が来ました!
大型トラックで東京から登場。
水槽は大きすぎて館内に入らないので、二つに分断されて入れ、館内に設置して接合。
アシカショープール入口から入れたのですが、進入角度が悪く、館内にまったく入らなくて焦る人々。(左写真)
無事に運びこまれた「さわりんぷーる」水槽。
さわりんぷーるの裏に設置された「たけすいの小窓」。
20個の小型羅列水槽群はその後、珍種オンパレードの展示となり、
「こんなの初めて見た!」というお客さんの声が続出。
冬の深海シーズンには全国からマニアが訪れるようになりました。
さわりんぷーる水張り試験。照明を付けて、ポンプ稼働。
かかわった業者さんや飼育員、みんながワクワクドキドキして水槽を見つめます。
水漏れがないか、水位の調整などをします。
平成22年3月、無事にオープン!
全国的に超珍しい「深海生物のタッチングプール」となりました!
夏場は造波装置が稼働し、近海の身近な生き物を触れるプールに変化して1年に2度楽しめます。
タカアシガニ、深海ザメ、フシギなカニなどに触れる深海タッチングは毎年大盛況です。