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『かみ豊玉姫命(とよたまひめのみこと)』は,海の神です。大綿津見(おおわたつみの)の娘であることから,タマは真珠を表し同時に魂は意味し,妹の名前玉依姫命(たまよりひめのみこと)からもわかるように,神霊が依り憑く女という意味で巫女がみである。
海の神トヨタマヒメと結婚した,日子穂穂手見命み(ひこほほでのみこと)(山幸彦 やまさちひこ)は穀物神としての性格を持ち水の神との結合を意味し,穀物の育成に欠かすことのできない水の恵みを得ることにより,豊穰が約束されることである。トヨタマヒメが出産の際,鵜の羽で産屋の屋根を葺いたというのは,鵜が魚を簡単に飲飲みこんだり吐き出したりできることから,安産の力があると信じられていたからだろう。宮崎県の鵜戸神宮は,トヨタマヒメがウガヤヒキアエズノミコトを生んだ産屋の跡されている。
開運厄除,縁結び,安産,海上安全の神
伝わっていることによると慶長年間(1596-1615)に領主,松平玄蕃頭(まつだいらげんばのかみ)の奥さん(おとひめ)が乳の病気で苦しんでいたときに,この神社の神,豊玉姫命(とよたまひめのみこと)に祈ったところ病気が治ったと伝わっています。ある夜,まくらべに立たれた神様がいました。「我は,水竹下島にうつりし神なり。よく我を祭れば,病気全快疑いなし。」との神のおつげをうけました。領主はそれ以来大変この社を信仰し,長く大事にされていきました。
はじめは,上り島に公園とプール(昔 今はない)があって,「下り島にも公園を作ってくれ。」といったので,乙姫神社につくりました。
いつ建てられたかは,まだはっきりしたことはわかっていません。でも江戸時代ごろにたてられたことがわかっています。
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