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GAMAファミ紹介(2)小笠原真寿美さん(一色町)

子育てにやさしい環境で、ゆったり蒲郡ライフ。

富山市からお嫁に来ました

小笠原 真寿美さん 富山市で生まれ育った真寿美さんは、縁あって蒲郡出身のご主人と出会い、結婚を機に蒲郡にやってきました。10年余り前のことです。

 遠い蒲郡に住むことに対しては、全く抵抗がなかったそうです。むしろ、都市で暮らすことへのほのかな期待感があったとか。真寿美さんの実家がある地域は、富山市内とはいえ都心部からかなり離れていたからです。愛知県はどのまちも名古屋市のような大都市、というイメージを持っていた真寿美さんにとって、蒲郡は意外なほど静かでこじんまりしたまちでした。

最初はわからないことばかり

 蒲郡に来るまでは、慣れない地での生活に対する不安などありませんでした。ところが地域になじむ間もなくお子さんができ、「何をどうすればいいの?」「どこへ行けばいいの?」「何もわからない!」状態になってしまいました。生活してみて初めて、もっと蒲郡のことを知らなくてはと思ったそうです。

 そのころご主人は竹島水族館に勤務。日中は仕事で不在のため、家で一人になる真寿美さんを心配し、友達をつくって積極的に出かけられるよう、ずいぶん気を遣ってくれたとのこと。「しばらくは家に引きこもってましたね。でもそれも、子どもが生まれるまでの話です」と真寿美さんは言います。

子どもたちは児童館育ち!?

子どもたちは児童館育ち!?の画像​ 真寿美さんは現在、小学校6年生・3年生・2年生の、3人のお子さんのお母さん。3人とも元気よくのびやかに育っています。

 最初のお子さんが生まれてから、保健医療センターを介して児童館の存在を知ったという真寿美さん。子どもどうしや親子一緒に遊ぶことができ、しかも無料で利用できる施設だと聞いて、当時住んでいたアパートに最も近かった「しおつ児童館」へ。新しくてキレイで、いろいろな遊び場が用意されているのにびっくり。「自由に遊べるだけでなく、先生とお話しできたり、絵本や紙芝居を見せてもらえるんです。雨の日も広い室内で走り回れるし、事故など安全面での心配もなし。「2人目、3人目も安心して育てられたのは児童館のおかげ。私一人じゃ無理でした。うちの子たちはまさしく児童館育ち!」と、笑顔で話す真寿美さんです。

 同じ年頃の子どもを持つママ友ができたことで、真寿美さん自身もずいぶん楽になったそうです。こうしてご主人の心配も消えました。

子育てにやさしいまち

 蒲郡って子育てにやさしいまちなんだと真寿美さんが実感したのは、意外にも富山に里帰りしたとき。友達と話をするうち、蒲郡のほうが富山より、長期間にわたって子どもの医療費が助成されることがわかったのです(中学校卒業まで)。それまでどこも同じだと思っていたとのこと。愛知県全体、この制度が進んでいますが、その中でも蒲郡は早くから取り組んできたまちなのです。

 そのほかにも、子育て支援関連の様々な事業や相談窓口、子どものための施設などが充実していることがわかってきて、家族でよく利用するるようになったそうです。

 たとえば、子どもが楽しみながら学べる施設の利用。ご主人が竹島水族館の職員だったことから、水族館へは何度も行きました。「子どもたちが最近楽しみにしているのは、生命の海科学館のイベントです。理科実験室やかがく教室など、おもしろい講座がいっぱい。大人気なので、すぐ定員に達してしまうのがちょっぴり残念。子どもたちはほの国パスポートを持っているので、入場無料なんですよ」

蒲郡は雪が降らない!

 3年前には家を新築し、蒲郡市民としてすっかり落ち着いた感のある真寿美さん。最近では富山と蒲郡の違いをあまり意識しなくなりました。でも決定的な違いが一つ。それは気候が温暖で、特に冬が暖かく、雪が降らないこと。当初これは真寿美さんにはかなり嬉しいことでした。ただし夏はちょっと暑いそうですが…。

 この温暖な気候を生かした特産品といえば、やっぱりみかん。「いろんな種類のみかんが栽培されてますよね。うちではハウスみかん以外のみかんは買ったことがないんです。たいていどなたかがくださるから」…親しくなれば、そういう温かいお付き合いのできる土地柄なんですね。

 もう一つ富山との大きな違いがありました。「向こうの海は三河湾のようには潮が引かないんですよ。だから潮干狩りは蒲郡に来てから初めて体験しました!」

ご主人は6年前に漁師デビュー

 水族館勤務だったご主人は、なんと6年前、漁師に転職しました。形原から出港し、主に静岡沖や伊豆沖での深海底びき網漁をしています。深海魚を獲る船は愛知県で4隻しかなく、そのうちの1隻で漁に出ます。水揚げされるのは蒲郡名物メヒカリ(アオメエソ)をはじめ、ニギス、アカザエビ、ハダカイワシ、パン(ハシキンメ)など。時にはタカアシガニも。市場に出せないものはわが家へのお土産になります。「メヒカリ、おいしいですよ。たいてい唐揚げにします。大きいものは三枚におろして天ぷらに。残ったらマリネです」と真寿美さん。ほんと、おいしそうですね。

ご主人は6年前に漁師デビュー 真寿美さんは、自分のセンスで素敵なインテリアの家に仕上げました。ゆったりとしたリビングでお気に入りのソファに寝そべり、本を読むのが好き。蒲郡ライフ、満喫です。