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科学館スタッフによる広報がまごおりコラム「生命の海から」
災害級の暑さ
昨年9月の蒲郡は気温30度を超えた日が20日以上、35度を超えた日が2日間、とかなり暑かったですね。全国的に見ても9月〜11月の平均気温が歴代1位となり、全国153の気象台等のうち120地点で秋の平均気温が歴代1位の高温となったと気象庁が発表しています。ニュースでも「災害級の暑さ」という言葉をよく聞いたと思います。
なぜこんなにも暑くなってしまったのでしょうか?要因として偏西風が北に蛇行したことや、太平洋高気圧の日本付近への張り出しが強かったこと、日本近海の海面水温が高かったこと、さらに長期的な地球温暖化もあって高温になったのでは、と考えられています。
世界気象機関は、2024年は世界の平均気温が過去最高を記録したと発表しており、温暖化が進むたびに私たちの生活、経済、そして地球への影響がますます大きくなると警鐘を鳴らしています。
高温によってもたらされる異常気象は日本だけでなく世界中で起きています。私たちの身を守るために備えることも大事ですが、今何が起きているかを理解することでよりよい対策ができると思います。
科学館の3階展示室奥に「触れる地球」があります。地球温暖化や気候変動について、涼しい科学館で学んでみませんか。
「触れる地球」では、地球規模でどのような気象現象が起きているかみることができます。
生命の海科学館 金沢真希
(2025年9月1掲載)
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