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科学館スタッフによる広報がまごおりコラム「生命の海から」

気になる口の中
私たち人間にも生えている、歯。私は、イベントの準備などでサメの歯の化石を眺める機会が多くあります。同じ「サメの歯」といっても形が何種類もあり、また人間の歯と比べても見た目が全く違うので、見ていて飽きません。
例えば、雑食である人間の歯は、食べ物をちぎり、小さくするための切歯(前歯)、かみ砕く犬歯、すりつぶす臼歯(奥歯)に形や種類が分かれています。それに対し、サメの中でも大きな獲物にかぶりつくことの多いホホジロザメのようなサメの歯は幅が広く、歯の周りにギザギザしたのこぎり状の歯がついていて、前歯から奥歯まで同じ形の歯が口の中にびっしりと生えています。他にも、貝などを砕いて食べることの多いネコザメのようなサメは、臼歯のみを持っています。このように、生きものは何をどのように食べるかによって、歯の形や生え方が変わってくるのです。中には歯を持たず、海水を口の中に含んだ後に、口の中に生えたヒゲ板を使って小さなプランクトンなどをこしとって食べるクジラもいます。細長い歯、大きい歯、平べったい歯など、歯の世界、奥が深いんです。
そうなると、昆虫など他の様々な生きものの「歯」も気になってきました。葉を食べる生きもの、他の生きものを捕獲して食べる生きもの…口の中はどうなっているのでしょうか。見かけた際はそっと口のあたりに注目してみたいと思います。

様々な形のサメの歯の化石。何を食べていたのでしょうか。
蒲郡市生命の海科学館 小松 薫
(2026年6月1掲載)
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