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科学館スタッフによる広報がまごおりコラム「生命の海から」

どんぐりの戦略
秋になるとたくさん見られるもの、どんぐり。小さい頃によく拾ってはポケットをパンパンにしていました。つまようじを刺してコマにしたり、紐を使ってアクセサリーにしたり。私たちにとても身近などんぐりですが、意外と繊細で、地面に落ちただけではなかなか根を張れず、成長することができません。さらに、風に運んでもらうには重いので、種を広く散らし、子孫を残すにはひと工夫が必要です。調べてみると、どんぐりを運んで食べる動物との関係に秘密がありました。
どんぐりを運ぶ動物には、リスやネズミ、カケスなどが挙げられます。これらの動物は、どんぐりが落ちる時期になると、どんぐりを運び、土の中に数個ずつ埋めて土や枯葉をかぶせます。もちろんこれは冬を越すための食糧なので、食べられてしまうのですが、埋めた場所に動物が戻ってこないこともあります。こうして、土に埋められた状態のどんぐりが発芽し、成長して森をつくるのです。
他の動物に埋めてもらって発芽するなんて、意外としたたかで、賢くてかわいい!と思うのは私だけでしょうか。どんぐりころころどんぶりこ、といって転がるだけではない、どんぐりの必死の生存戦略。この秋、どんぐりを見つけたら、運んでそっと埋めてあげるのも、いいかもしれません。

どんぐりゴマです。他にもいろいろと遊べますね。
蒲郡市生命の海科学館 小松 薫
(2026年10月1掲載)
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