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科学館スタッフによる広報がまごおりコラム「生命の海から」

記事ID:0227022 更新日:2025年7月1日更新

科学館スタッフによる広報がまごおりコラム「生命の海から」のバナー画像

世界の見え方

夏がやってきました。暑いだけでなく、さまざまな虫が見られる季節でもありますよね。うっとうしい!と感じてしまう方もいるかと思いますが、私は生きものが大好きなので、夏が近づき、虫が出てくるとわくわくします。

多くの虫に共通する特徴のひとつが、複眼です。個眼と呼ばれる小さな眼が集まってできていて、複眼をもつ虫たちは、私たちとは異なる見え方で世界を見ています。さてこの個眼、どのような形をしているか、ご存知でしょうか?実は、多くの個眼は六角形をしています。丸よりも六角形のほうが、隙間なく敷き詰めることができるためです。また個眼の数が多いほど、周りのものの動きをとらえやすくなります。たとえば、空中で獲物を捕らえる優秀なハンターであるトンボの複眼は性能が良く、片方の目だけで数万個の個眼が集まっているとか。一方で、複眼の働きにあまり頼らないダンゴムシの個眼は丸く、数もあまり多くありません。同じ複眼をもつ虫でも、個眼の形や密度は異なるんですね。おもしろい世界!

せっかくの虫たちを観察できる季節です。いつもと違う視点から虫たちを見てみるというのはいかがでしょうか。

トンボの複眼とダンゴムシの複眼の画像
トンボの複眼(左、1000倍)とダンゴムシの複眼(右、200倍)。どんな世界を見ているのでしょうか。

生命の海科学館 小松薫
(2025年7月1掲載)

>> 広報がまごおりについての詳細はこちら(蒲郡市広報がまごおりのページが開きます)