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科学館スタッフによる広報がまごおりコラム「生命の海から」

生物の力強さ
日が長くなってきて、春分の日が近づいてきました。昼と夜の長さがほとんど同じになる日として有名な春分の日ですが、「国民の祝日に関する法律」によると、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」でもあるそうです。生命の海科学館には残念ながら生きている生物の展示はありませんが、生物の進化の歴史を感じられる展示がたくさんあります。その中でも、ひときわ生物の営みを感じられる展示といえば、シアノバクテリアという微生物が作り上げた層状の岩石、ストロマトライトです。
ストロマトライトの層は、シアノバクテリアが分泌する粘液が海水中の炭酸カルシウムとともに沈着することでできます。シアノバクテリアは、昼間は層の表面に出てきて光合成を行いますが、夜間は光合成を行わないため、層の上にさらに炭酸カルシウムの層が形成されていきます。ストロマトライトは、その繰り返しによってできた岩石なのです。
生命の海科学館にあるストロマトライトは高さ約70センチメートルもあります。小さな小さな生物がこれほどの大きさの岩石を作り上げるなんて、すごいと思いませんか。「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」が近づくこの時期に、科学館でぜひ、生物の営みの力強さを感じてみて下さい。

展示室にあるストロマトライトです。細かな層が積み重なっています。
蒲郡市生命の海科学館 小松 薫
(2026年3月1掲載)
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