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科学館スタッフによる広報がまごおりコラム「生命の海から」

記事ID:0227022 更新日:2025年5月1日更新

科学館スタッフによる広報がまごおりコラム「生命の海から」のバナー画像

泳ぐこいのぼり

こいのぼりを飾っている家をちらほら見かけます。我が家のこいのぼりはベランダにくくりつけていました。というのも、1度だけ本当に空を泳いでしまったので、2度と家出をしないようにと、このスタイルになりました。ベランダのこいのぼりはだらーんとしたままでしたが、空を泳いでいるように見えるにはどのくらい風速が必要でしょうか。サイズや布の重さにもよりますが、だいたい4〜5メートル毎秒で地上と並行になり、泳いでいるように見えます。日常では、髪の毛が顔にまとわりつく、帽子が飛ばされるような少し強めの風です。風速が5メートルを超えると、こいのぼりが暴れだす危険な風になり、しまったほうが良い目安となっています。

風には、気圧が関係しています。昼間は陸地では空気が暖まりやすいため気圧が低くなり、上昇気流を引き起こします。一方、海は陸地よりも暖まりにくいため気圧が高くなり、下降気流を引き起こします。すると気圧の高い海から、低い陸地に向かって風が吹きます。

夜になると気圧の高低が逆転し、陸地から海に向かって風が吹きます。気圧の差が大きいほど強い風が吹くのです。蒲郡は海と山がある自然豊かなところですが、海からも、陸からも風が吹いてくる場所なんです。

そう考えると、蒲郡のこいのぼりは「面白そうに泳いでる〜♪」と童謡にピッタリな土地なのかもしれません。でも、あまりにも風が強い日は、こいのぼりが家出する前にしまってくださいね。

アノマロカリスの復元模型の画像
アノマロカリスのこいのぼりがあったら見てみたい!

生命の海科学館 金沢真希
(2025年5月1掲載)

>> 広報がまごおりについての詳細はこちら(蒲郡市広報がまごおりのページが開きます)