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科学館スタッフによる広報がまごおりコラム「生命の海から」

記事ID:0227022 更新日:2025年6月1日更新

科学館スタッフによる広報がまごおりコラム「生命の海から」のバナー画像

小さくなってしまった推し恐竜

「化石博士になりたい!そうだ、博物館で働こう!」と心に決めたのは、小学1年生の時。当時行われていた恐竜展で、世界初公開の巨大恐竜を見に行ったことがきっかけでした。小学生の私を魅了した恐竜の名前は“セイスモサウルス”。全長がなんと40メートルを超える、当時世界最大の首の長い恐竜でした。歩くだけで地震が起きそうな迫力のある姿に一目ぼれし、セイスモサウルスは私の推しとなりました。

しかし、それから数年後、セイスモサウルスの名前は使われなくなります。恐竜展で発表された後に研究が進み、セイスモサウルスは新種ではなく既存の恐竜の仲間であることが判明したのです。さらに体長も当初考えられていた40メートル以上から33メートル、そして29メートルとどんどん小さく(それでもシロナガスクジラ程度ありますが…)修正され、世界最大の称号は他の恐竜のものとなりました。

古生物研究の世界では、発見された一部の化石から、全身を推定して復元したために後になって「全然違う見た目だった!」なんてことはよくある話。気が付いた時には随分と小さくなってしまった姿に切なさのような感情を抱くことはあるものの、推しは推し。推しの変化は研究の進歩!と変化を前向きにとらえ、古生物を楽しんでいこうと思っています。

クビナガリュウ化石(レプリカ)の画像
科学館のクビナガリュウも以前の復元から変わっています。
どこが変化しているかわかりますか?

生命の海科学館 学芸員 高井芙樹
(2025年6月1掲載)

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