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QRコード展示解説「アウストラロピテクスの足跡化石」
人類が登場したのは、今からおよそ500万年前のことでした。人類が、二本の足で立って歩いて生活していたことを示す最古の、直接的な証拠が、この360万年前の地層から発見された足跡化石です。 アフリカ・タンザニアのラエトリ地方にある貴重な実物化石は保存のため埋め戻されてしまいましたので、現在はこのようなレプリカでしか見ることができません。一見、進行方向に向かって右側の巨大な足跡と、左側の小さな足跡、二人分しかないように見えますが、実は大きいほうの足跡は二人分重なっています。小さいほうは女性の足跡で、大きいほうは男性の足跡の上に子どもの足跡が重なったものと考えられています。足跡が残された地層は火山灰層で、くっきり残った足跡から当時はぬかるんでいたことが分かります。彼らはどのような状況で、どこへ向かっていたのでしょうか。
アウストラロピテクスの足跡化石