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QRコード展示解説「ディッキンソニア化石」
カンブリア爆発前夜の生物たち、エディアカラ動物群の化石です。現在のミミズやゴカイなどと同じ、環形動物のなかまと考えられています。ただこの生物のからだの模様をよく見て頂くと、左右対称にはなっていません。他にも色々と現在の関係動物には当てはまらない特徴があるため、今後もっと多くの化石の研究が進めば、分類が変わる可能性も高いと思います。このディッキンソニアの化石は大変小さなものですが、成長すると1mを超えるほどにも大きくなったようです。平たくてやわらかいからだを海底に横たえていたと考えられていますが、詳細はまだよくわかっていません。
ディッキンソニア復元図
Source: Jenkins, R. J. F., 1992, in Lipps, H. and Signor, P. W.(eds.),
“Origin and Early Evolution of the Metazoa”