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蒲郡市生命の海科学館 > 常設展 > 展示紹介 > QRコード展示解説「ストロマトライト化石」

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QRコード展示解説「ストロマトライト化石」

記事ID:0227347 更新日:2020年7月16日更新

これはおよそ19億年前のもので、このようなストロマトライトは最も古いものでは、今から約27億年前のものが知られています。断面を見ると、紙のように薄い石の層が幾重にも積み重なった、細かい縞模様が見えます。この石の層の積み重ねは、当時のまだ肉眼では見えないサイズの小さな生物たちが浅い海で大繁殖し、集まって造り上げた彼らの住処で、いわば石でできたアパートのようなものです。
この岩を作った生物の名前は、シアノバクテリア。藍藻とか、藍色細菌などと呼ばれることもある、1ミリの百分の1にも満たない小さな生物です。彼らは浅瀬に繁殖し、太陽の光で光合成を行った最初の生物と考えられています。
ストロマトライトは世界中に分布しますが、この標本はカナダ北部のグレートスレーブ湖で採取されたものです。湖のほとりにストロマトライトが広がっているのが見えます。

シアノバクテリア

シアノバクテリア

Source: University of  Wisconsin, Botanical Images Collection

カナダ北部のグレートスレーブ湖

カナダ北部のグレートスレーブ湖

グレートスレーブ湖のほとり

グレートスレーブ湖のほとり