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【生命の海科学館】パネルディスカッション 内容紹介

記事ID:0073920 更新日:2012年8月23日更新

2012年夏の企画展 特別シンポジウム「メタンハイドレートと海洋資源」

パネルディスカッション:メタンハイドレートと海洋資源の可能性

鈴木 克昌 氏(衆議院議員)

神門 正雄 氏(経済産業省 中部経済産業局 総務企画部長)

大村 秀章 氏(愛知県知事)

小池 高弘 氏(蒲郡商工会議所会頭)

稲葉 正吉 氏(蒲郡市長)

コーディネーター:鎌田 篤司 氏(蒲郡市議会議員)

 

鎌田市議がコーディネーターを務め、5名のパネリストとともに、メタンハイドレートの実用化に向けて意見交換をおこないました。鎌田市議から、経済性、情報開示、エネルギー確保がキーワードとして挙げられ、国、愛知県、蒲郡市、それぞれの立場から、考えを述べていただきました。

 

鈴木代議士

海は宝の山ではなく、“宝の海”だ。これからは海が人類を変えていく時代。東日本大震災で大きな被害を受けた現地を見て、エネルギー問題は食糧問題と並んで、日本にとって大きな課題だと感じている。原子力に頼らない安価で安全なエネルギーとして、メタンハイドレートに注目したい。技術的な問題はあるが、必ず乗り越えていける。

 

神門部長

メタンハイドレートを生産する上で、海底の地形に対する影響やコスト面を評価していく必要がある。それらの情報を開示・提供していかなければならないが、その場として、今回のような科学館の展示は有効だと思う。日本はエネルギー自給率が低く、国産エネルギーの確保は重要な課題。メタンハイドレート生産の技術が確立できるか、まさに今がその分水嶺。皆様にご協力いただきたい。

 

大村知事

愛知県は日本一の産業県であり、エネルギー確保は切実な問題。メタンハイドレートへの関心も高い。リスクの検証や経済性について、県民へ広く情報をオープンにして、蒲郡と一緒に頑張っていきたい。原子力に替わるエネルギー源を広く考えていかなければならないが、愛知県は太陽光発電のパネル設置数が日本一である。又、農業用水の水路密度が日本一で、これを利用した小水力発電の取り組みも進めている。

 

小池会頭

原発依存への危機感が増し、エネルギーが多様化する中でメタンハイドレートが脚光を浴びている。海の資源を活用することは蒲郡にとって大変意義がある。基地や産業の誘致には住みよさが大切。蒲郡は交通の便がよく、天候もよい。経済的な波及効果を住む人の幸せにどのように結びつけていくかが大事だと思う。

 

稲葉市長

メタンハイドレートの生産単価に注目し、実用化できるか見極めていきたい。蒲郡の活性化のためにも、メタンハイドレートと何らかの形で関わっていきたい。特に研究施設の拠点や探査船の補給基地として港を活用していきたい。新しい探査船「白嶺」は、船の大きさから蒲郡に寄港できる。市内の小中学生に見てほしい。港が活性化すれば、道路整備も進み、蒲郡の活性化に繋がると考えている。