はらぺこあおむし！？

はらぺこあおむし！？

塩津北保育園では、園の草花に触れたり散歩に行ったりし春を満喫中です。

この日も子どもたちと園庭で桜の花びら集めをしていると、木の下に何か発見しました。

「先生！来て来て！　早くー！」

子どもたちがいつになく大きな声で呼ぶので急いで行ってみると・・・

頭が赤色、体が緑の虫がぶら下がっていました。

「これって、あの虫だよね！」　そう、まさしく　“はらぺこあおむし”　じゃないですか！　少し前に「はらぺこあおむし」の絵本を読んだところだったので、みんな釘づけです。

クモの糸のようなものにぶら下がり、くねくね体を動かしながら登っていました。

ここでみんなの疑問。　はらぺこあおむしって、なんていう名前の虫なんだろう？　絵本を読んでみても、虫の名前は載っていません。

そこで5歳児ぞう組が　「ちょっと待ってて！」　と一目散に部屋に戻ると、図鑑を持ってきました。

あれかな・・・これかな・・・

頭は赤いけど体が違う・・・体は同じだけど頭の色が違う・・・　じっくり見比べて違いを探しています。

ぞう組の探求心がうさぎ組にもうつり、図鑑のまわりには人だかりが。　見比べるだけでなく、足が何本あるのか、どんな風に体をくねらせているのか、性質やしくみにも目を向けていました。

「あった！」　ついに正体が判明しました。　赤い頭に緑の体。まさしく、はらぺこあおむし！　この青虫は「ギンイチモンジセセリ」　という名前の虫でした。　でも絵本で見たような鮮やかな蝶ではなく、黒っぽい茶色っぽいような渋い色合いの蝶になるようです・・・。

でも子どもたちは自分で正体を見つけられた嬉しさでいっぱい。この喜びを誰かに伝えたい！と走ったのは、

園長先生のところでした。　うれしい気持ちをこらえきれず、次から次へと伝えようとする子どもたちの言葉を、一つ一つ丁寧に聞いてくれました。

様々な環境に好奇心や探求心を持って関わる子どもたち。　友達や保育士と共感し合い、自分から関わろうとする意欲をはぐくんでいきたいと思っています。　また遊びの中でも自分たちで考える過程を大切にし、見守ったり助言したりしながらていきたいです。