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蒲郡市地域包括ケア推進協議会
みんなでつくる地域包括ケアシステム
「年を重ねても住み慣れた場所で安心して暮らし続けたい。」
このような願いを持つ人は、少なくありません。この願いを叶えるための地域での支え合いの仕組みを地域包括ケアシステムといいます。本人・家族・地域の方が主体的に参加するとともに、医療・介護などの関係者が連携して住み慣れた場所での生活を支援する体制づくりが、求められています。
減少する支え手
昭和20年に終戦を迎えたと同時に、日本は復興の道を走り出しました。高度経済成長に伴う労働者人口の増大やベビーブームなどさまざまな現象が起こると同時に、社会保障の整備も進み、働く人(20歳から64歳)が高齢者(65歳以上)を支える仕組みができました。
昭和40年代には労働者人口は5千650万人にまで増加し、9人で1人の高齢者を支える状況でした。しかし、少子高齢化が進行し、働く人は減少の一途をたどっています。そのため、支え手の負担は次第に増加し、現在では2人から3人で1人の高齢者を支える状況であり、2050年を迎える頃には、1人で高齢者1人を支える時代になると予測されています。
市の高齢化率は29.0%(平成30年10月1日現在)で、働く人1.86人で高齢者1人を支えている状況のため、このままでは社会保障制度の崩壊を招きかねません。このような支え手の少ない状況を乗り越えるには、子どもから高齢者までみんなで支えあっていけるような仕組みづくりが必要であると言われています。
いつまでも住み慣れた場所で暮らすために
皆さんは、心身機能が低下して介護が必要になった時、どこで暮らしたいでしょうか。「住み慣れた場所でいつまでも暮らし続けたい」と思っても実際には、家族への負担を考えて自分の望む場所ではないところでの生活を選択しなければならない人も多くいます。 皆さんが希望する場所で安心して暮らし続けるためには、まず、元気なうちから人生の最期をどこで迎えたいかを考えておくことが大切です。また、それを家族やかかりつけ医など周囲にも相談し、理解して協力が得られるように準備することも重要です。さらに、皆さん一人ひとりが支える側として活躍し続けられるよう介護予防に取り組むことや近所同士のちょっとした困ごとを解決する支え合い活動をしていくことも、住み慣れた場所で生活を続けられる地域づくりにつながります。
市では、医療や介護の関係者が皆さんの選択を実現できるよう連携して支援する体制を整えていくとともに、介護予防や地域の支え合い活動にも取り組んでいきます。自分の選択を実現するために、できることから始めてみませんか。
蒲郡市地域包括ケア推進協議会について
蒲郡市は、市内65歳以上の高齢者が住み慣れた地域で日常生活の継続が図れるよう、介護、医療、保健及び福祉が連携して支援する体制を構築し、高齢者福祉の総合的な推進を図るとともに、「地域包括ケアシステム」の構築について検討する『蒲郡市地域包括ケア推進協議会』を設置しています。
当該協議会の下に、在宅医療介護連携部会、認知症地域支援部会、介護予防推進部会、居場所・生活支援体制整備部会の4つの専門部会を設置し、各部会ごとに課題等に対し検討してまいります。
蒲郡市地域包括ケア推進協議会設置要綱 [PDFファイル/194KB]
高齢者の総合相談窓口 「地域包括支援センター職員の声」