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蒲郡市環境対策協議会の開催内容を報告します
蒲郡市環境対策協議会開催報告
令和5年8月25日(金曜日)に関係官公署、公的団体の代表者、学識経験者から選任された委員により蒲郡市環境対策協議会を開催しました。この会議は、本市の環境政策に関し協議し、又、ご意見をいただくことを目的とするものです。
当日の会議では、蒲郡市副市長(協議会会長)からあいさつがあり、事務局が令和4年度の環境関係事業報告をし、続いて各委員の皆さんから意見等をいただきました。
環境事業報告資料は以下のとおりで
事業報告資料P7からP12 [PDFファイル/1.03MB]
事業報告資料P13からP18 [PDFファイル/987KB]
事業報告資料P19からP24 [PDFファイル/1.21MB]
事業報告資料P25からP29 [PDFファイル/848KB]
今回の会議における委員の方々の発言要旨は次のとおりです。
倒木等の再利用について
委員
倒木やミカンの木を再利用し、道路の舗装材とするとのことだがどのようなものか。
事務局
まだ実証実験の段階。倒木等から作った舗装材を高架下に敷き、防音効果などの様々な効果の実証をしていると聞いている。
不法投棄について
委員
さがらの森に登るハイキングコースに不法投棄が多く放置されており、さがらの森もりクラブのメンバーから何とか綺麗にしようという声が上がっている。通常は自分たちでクリーンセンターまで持ち込まなければならないが、そういった場合市で回収することは可能か。とよおか湖から上がって来る側にも家庭用冷蔵庫などが捨てられており、そこまで手を入れるとすると、かなりの時間と労力がかかるため、市からのご協力がいただけるかを知りたい。
事務局
不法投棄には、捨てられない環境の整備と捨てられた後の処理の2つの観点がある。地域の方にご協力いただきながら、基本的には管理者に責任が生じることが大前提となる。市としても、監視カメラを用意する等様々な方法で不法投棄の減少を図っている。その中で、地域の方が地域を捉えて作業をするのであれば、処分はこちらでやらせていただく。回収は、管理者などと相談をしながらやっていただくものだと考えている。
さがらの森のササユリについて
委員
市から、さがらの森もりクラブにササユリの保護を委託されて18年経つ。18年前は有害鳥獣が少なく、4000〜5000本のササユリが咲いていたそうだが、現在は10分の1の500本もないくらいになってしまった。有害鳥獣を調べてみると。どうやら猪が株や球根を食べてしまっている可能性がある。最近もさがらの森のあっち池という人工湖の周りにあった株が全滅してしまった。ボランティアレベルでの保護となると、スイセンやヒガンバナを植えるなど、できることが限られてくる。もう少し市から提案などのご協力をいただければと思う。
事務局
毎年さがらの森でアダギマダラのマーキング等を行う里山自然観察会所管する課としては、会の運営の中で子どもたちにササユリのことについて勉強をしていただくということはできると思う。実際の保護となるとさがらのもりを管理するスポーツ推進課での対応となると思うが、環境清掃課としても自然保護・緑化保護は必要であると考えるため、所管課にこのような話があったことはお伝えさせていただく。
ビーチクリーンについて
委員
小中学校が合同でやるビーチクリーンに参加させていただいたが、事前に刈ってあった草などを回収するだけの活動になってしまっていた。自然に還るものではなく、漁業用のネット、ペットボトルやタバコのフィルターなども落ちていたため、本来はそういったものを回収してほしい。来年からは事前に授業を行い、どうして海を綺麗にするのかを学ぶとのことだった。
事務局
ビーチクリーンがどのような位置づけのものかわからないが、事業計画を提出され、530運動として行われておれば、回収の部分で環境清掃課が携わっている。草木なども気になる人は気になり、効果があるものと考えられるため、こちらからどういったものを回収してくださいと言うことは難しいが、開会式等の際に方向性をお話いただくと効果があると思われる。
アオサについて
委員
アオサの処理の話がでたが、蒲郡市はアオサの問題について、三河湾環境チャレンジ事業ということで、平成10年代の終わりから20年代のはじめにかけて、数年間に渡り行なってきた。その当時は今のアオサの100倍程のボリュームがあり、大学の先生、水産試験場の方などと話合い、肥料化や最終的にはバイオマス発電をやろうという話まであった。しかし、その段階でアオサが急激になくなった。蒲郡市はアオサの処理についてかなりノウハウをもっているため、その当時のデータを調べていただければと思う。
事務局
ここ数年の動きをうけて、本協議会や幹事会でも取り上げられている案件。窒素・リンの関係の中で、量が急激に減ったところから、豊かな海を作ろうというなかで少しずつ上昇し、アオサにも影響が出始めている。かつてのようにアオサが大量に発生した場合、それを蒲郡市だけで処理するのは難しく、資源化を効率的にする上でも、他の沿岸地域と協力をしていかなければならない。県の会議でも、そのような状況が起きたときに一致団結するような対応を投げかけ始めているところ。資源化が必要な段階になれば、過去の活動・研究が活きてくるのではないかと思う。
国道23号線の開通について
委員
247号バイパスは、トラックの交通量が多く、騒音や振動がひどい。国道23号線が開通しないとそれは解消できないと思われるが、開通時期が令和6年度という情報は正しいか。
事務局
具体的な日にちは国土交通省が発表していないが、令和6年度開通予定となっている。
山の不法投棄について
委員
不法投棄の話があったが、三河湾スカイラインや土砂崩れで通行止めなった岡崎に抜ける国道で不法投棄・ごみのポイ捨てが非常に多い。蒲郡は海での活動は力を入れているが、山の方にはあまり力を入れていない印象。趣味でも山に行くが、そこのごみが非常に多く、とても個人では回収しきれない。回収は難しいと思うが、ごみステーションの監視カメラだけでなく、道路沿いのカメラもあれば、少しは変わるかなと考えている。
事務局
よく国坂の豊川の方から抜けて来る中で、ポイ捨てされるような環境があると聞いている。皆さんの善意によるところが大きく効果は限定的だが、随時看板を設置し、ポイ捨てされないような環境を呼びかけているところ。監視カメラについても、なかなかすべてを網羅することは難しいが、コンパクトで様々な場所に設置できるものを検討し、粘り強く530推進していく。
監視カメラについて
委員
環境清掃課にお願いし、カメラと看板を設置してもらったが、本当に効果があった。予算が合うようであれば、ダミーカメラでもつけると多少は違うと思う。
事務局
廃棄物の報告にもあるが、不法投棄は少しずつ減っている状況もある。それがすべて監視カメラの効果だとは思わないが、確かに設置した場所には一定の効果がある。要望があれば設置をさせていただくが、数が限られており、3ヶ月単位での設置となる。また、太陽光で動いており、設置も平面でないと難しいため、山間部で傾斜のあるような場所や、通行の支障となるようなところは難しい。
ごみ屋敷について
委員
ごみ屋敷は現状どこにあるか。
事務局
なかなか場所はお伝えできないが、ごみ屋敷として環境清掃課で対応が必要と判断したものが4つある。
令和3年度には、行政代執行を実施した。これは愛知県内の行政では初のこと。行政代執行を何度もやればいいという話もあるが、それは最終手段であるため、前回も様々なご意見があった中で勇気を持ってやらせていただいた。
委員
その予算はどうしたか。
事務局
300万円弱を原因者に請求した。
委員
異臭での苦情もあるか。
事務局
異臭もあるが、景観もある。また、火を点けられるのではないかと危惧して連絡いただくことがある。前回の代執行時は、堆積のレベルが、置いてあるの範囲を超えていた。トラックで5〜6台分、10人弱の人員で3日間作業を行った。敷地外に出ておれば、管理者での対応となるが、敷地内で収まっていた時に、地域にどの程度影響を与えているか、地域がどれだけ改善に向けて動いているかなどをみて、ごみ屋敷条例により動くことができる仕組みができているため、条例に従って対応が必要かどうかを判断する。