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今年の大河ドラマ『べらぼう』にも登場した、江戸時代の天才クリエイター平賀源内。小説『エレキテルの謎を解け』作者で、自身も技術者の顔を持つ鳴海風氏が、創作の過程でたどりついた源内の真の姿について語ります。
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1953年新潟県生まれ。東北大学大学院機械工学専攻修了。日本電装株式会社(現・株式会社デンソー)入社。2017年『円周率の謎を追う』(くもん出版)が、読書感想文全国コンクール中学校の部で課題図書。著書は、『鬼女』(早川書房)、『江戸の天才数学者』(新潮選書)など多数。
本名の原嶋茂でも『新版はじめての変化点管理』(日刊工業新聞社)などがある。博士(経営情報科学)、MBA(経営学修士)。
『エレキテルの謎を解け』 鳴海風/著 岩崎書店
江戸時代中期(18世紀半ば、今から300年近い昔)の人物、平賀源内は、本草学者、地質学者、蘭学者、医者、事業家、戯作者、浄瑠璃作者、俳人、蘭画家、陶芸家、発明家…だったと言われる。過去はもちろん、現代でも、こんなに多くの肩書を持った人物はいないだろう。
作家は、小説において人間を書く。読者は、小説を読んで、(自分では経験できない時代や環境の中を生きた)主人公の人生を共に生き、学び、感動を通じて、人間的に成長する。それが小説の醍醐味であり、作家の目標である。
私の小説の書き方、それは人物造形に特徴があり、科学技術の研究と似ている。
仮説(こんな人間だったのではないか)を立て、実験(取材・文献調査)でデータを収集し、分析と考察により結論(物語の展開)にいたる。
平賀源内を主人公にした児童書『エレキテルの謎を解け』(岩崎書店)は、そうやって創り上げた作品である。
実は、平賀源内を主人公にした本格的な小説は、ほとんど見当たらない。
今回は、その見当たらない理由も含めながら、作家で技術者の鳴海風から見た、平賀源内の真の姿を紹介したい。
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