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五種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風・不活化ポリオ・ヒブ)

ページID:0321804 更新日:2024年4月1日更新 印刷ページ表示

病気について

ジフテリア

ジフテリア菌の感染で起こります。症状は発熱、頭痛、咳、嘔吐などで、偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死することもあります。重症化すると、発病1から3週間後に菌の出す毒素によって心筋梗塞や神経麻痺を起こすことがあります。

百日咳

百日咳菌の飛沫感染で起こります。百日咳は普通野風のような症状で始まり、続いて咳がひどくなり、顔を真っ赤にして連続的に咳き込むようになります。咳の後に急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。乳幼児では咳で呼吸ができず、唇が青くなったり(チアノーゼ)、痙攣を引き起こすことがあります。

破傷風

破傷風はヒトからヒトへ感染するのではなく、土の中にいる菌が傷口からヒトの体内に入ることによって感染します。菌が体の中で増えると、菌の出す毒素のために口が開かなくなったり、痙攣を起こしたりすることがあります。

ポリオ

糞便中に排泄されたウイルスが経口または咽頭から生体に侵入することで感染します。感染者の1,000から2,000人に1人に麻痺を生じ、一部は永久麻痺を残します。

日本では1960年代前半までは流行を繰り返していましたが、現在は予防接種の効果で国内での自然感染は報告されていません。

ヒブ

ヒトーヒト感染する細菌であり、保菌者から気道分泌物の吸引により飛沫感染、または直接接触により感染します。インフルエンザ菌、特にb型莢膜を有する菌(ヒブ)は乳幼児の化膿性髄膜炎、敗血症、咽頭蓋炎などの重篤な全身感染症の原因となっています。特に髄膜炎の場合、生存者の20%に難聴などの後遺症が残ります。

定期予防接種開始した2014年以降はヒブを含めたインフルエンザ菌による髄膜炎罹患率は0となっています。

ヒブ(厚生労働省)

五種混合ワクチンの副反応

阪大微研製のワクチンでは、皮下注射の場合は発熱(37.5℃以上)が57.9%、接種部位の紅斑が78.9%、接種部位の硬結が46.6%、および接種部位の腫脹が30.1%でした。
KMバイオロジクス製のワクチンでは、皮下注射の場合は接種6日後までに発現した発熱が65.2%、接種部位の紅斑が75.7%、接種部位の硬結が51.0%、および接種部位の腫脹が38.1%でした。
また、5種混合ワクチンの臨床試験における発熱の頻度が他のワクチンより高い傾向にありますが、安全性について大きな懸念は指摘されておりません。

接種対象者

生後2か月から7歳6か月となる日の前日までのお子さん(接種以前に四種混合・三種混合・ヒブワクチンの接種をされていない方)

接種方法と接種回数

  • 接種開始年齢 生後2か月から
  • 接種回数 4回

 

※ 予診票を紛失された方へ

予診票がお手元にない方は、上記ページ内の「予診票を紛失された方へ」より申請してください

参考資料

五種混合について(厚生労働省)