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「HSP」「生きづらさが続く」などで悩んでいる方の相談窓口

ページID:0260000 更新日:2021年12月27日更新 印刷ページ表示

「HSP」「生きづらさが続く」などで悩んでいる方の相談窓口

「子どもの頃から敏感・繊細」「生きづらさが続く」「不安になりやすい」などでお悩みではないですか。

このような悩みを持つ方に対して、HSPという考え方があります。

HSPってどんなもの

HSPは、The Highly Sensitive Personの頭文字をとった略称で、「人一倍繊細な気質を持つ人」という意味になります。

これは、アメリカの心理学者である、エレイン・N・アーロン博士が提唱した概念です。

 

いろいろなことに繊細なため、人によっては生き辛さが目立ったり、不安になりやすかったりするといわれます。

HSPには、4つの特性があるといわれ、それらの頭文字をとって「DOES」といいます。

ていねいで深い情報処理を行う(Depth of Processing)

情報をより深く処理する傾向があります。

深く考えるため、直観力に優れているといわれます。

一方で、いろいろなことを「ていねいに考える」ため、疲れがたまってしまったり、判断に時間がかかる場合もあります。

過剰に刺激を受けやすい (Overstimulation)

相手の表情やしぐさ、街中の音など、さまざまな刺激を敏感に感じ取ります。

相手や物事の変化によく気がつけますが、過剰な刺激にストレスを感じやすく、刺激の強い状況を避ける傾向もあります。

例えば、人ごみが疲れやすい、大きな音が苦手であるといったことがあります。

情緒的反応 (Emotional Reactivity)

相手の感情を理解し、共感できる傾向があります。

共感できる力は、コミュニケーションに役立ちます。

一方で、いい経験にも悪い経験にも影響を受けやすいため、相手に振り回されて疲れてしまうこともあります。

些細なことにも気づく (Sensing the Subtle)

相手の気分、周囲の音やにおいなど他人が見逃している些細なことにも気がつく傾向です。

相手や周囲の状況によく気づけるため、気が利く対応をとれるでしょう。

一方で、些細なことが気になって気が休まらず、疲れがたまりやすく、生きつらさを感じる方もいるかもしれません。

 

(参考文献 エレイン・N・アーロン著、片桐恵理子訳 『敏感すぎる私の活かし方 高感度から才能を引き出す発想術』、 パンローリング株式会社、2020年)

おすすめの対応方法

リラックスできる時間をもつ

ゆっくりお風呂に入る、ストレッチや軽い運動をする、好きなものを食べるなど、自分にあったリラックス方法をとることで、疲れがたまるのを少しでも防げることがあります。

                                   起床

刺激を減らす

様々なことを感じとれるのは長所ですが、自分にとって刺激が多すぎると、疲れてしまいやすいです。

疲れている時には、あまり人が多いところに行かない、部屋にものを置きすぎないことも一つの方法でしょう。

人との距離を保つ

人に共感できる力は人付き合いの中で役立つ力となりますが、相手から影響を受けて疲れやすいこともあります。

自分の体調や状況に応じて、人との距離を適度にとったり、調整したりできると良いかもしれません。

相談窓口

対象

蒲郡市民の方

相談時間

平日 午前8時30分から午後5時15分

相談窓口

※健康推進課(保健センター)

☎ 0533-67-1151

 

※子育て世代包括支援センター(うみのこ)

☎ 0533-56-2305

 

*HSPは正式な精神医学の病名ではなく特性を指すものです。

他の精神障害の症状(例:発達障害、不安障害、強迫性障害など)で、HSPの傾向と同様の症状がみられることがあります。

そのため、自分ではHSPによる生きつらさだと思っていたものが、他の精神障害の症状であり、その診断に基づく治療によって、症状が軽減されたり改善されたりすることが少なくありません。

人に話すことで楽になることもあります。まずは、一人で抱え込まず、ご相談ください。