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令和2年4月から改正された健康増進法が全面施行され、「原則屋内禁煙」となり、望まない受動喫煙の防止はマナーから「ルール」へと変わりました。
しかし、たばこの煙は思わぬ形で周囲に影響を及ぼしていることがあります。
たばこを吸う人も吸わない人も、望まない受動喫煙の防止についてQ&Aで一緒に考えてみましょう。
ベランダで吸ってもお隣さんや上下階、干してある洗濯物、近くの道路や公園など、たばこの煙の影響は広範囲に及びます。
無風状態であってもたばこの煙は半径7メートル以上広がるといわれています。
また、目に見えるたばこの煙は全体のたった1割程度で、残りの9割は目に見えていません。
屋外での喫煙は、目に見えないところでたばこの煙で周囲に影響を及ぼしているかもしれません。
換気扇の場合、換気しきれなかった煙は周囲を漂うため、室内のカーペットやカーテン、壁紙などに有害物質が付着します。
そのため、室内にいる人に長期間影響を及ぼします。
また、喫煙者自身の衣服や髪の毛にも有害物質が長時間付着します。
喫煙者の衣服などからたばこのニオイがするということは、同時に煙に含まれる有害物質を吸い込んでいることになります。
屋内で喫煙する場合は、「喫煙専用室」という外にたばこの煙やニオイが漏れない専用室で吸わなければなりません。
喫煙専用室で吸った場合、副流煙による直接の受動喫煙はかなり避けることができます。
しかし、換気扇の下と同様に喫煙者自身の衣服や髪の毛に有害物質が長時間付着してしまいます。
また、喫煙後の口や肺の中には有害物質が長時間残ります。
たとえば一酸化炭素(火事の時に酸欠を引き起こす物質)の場合は、喫煙後8時間以上経っても口から吐き出されてしまいます。
お店やオフィス、駅前などに喫煙専用室を設けたとしても、防げているのは副流煙による受動喫煙だけということになります。
一般的に新型たばこ(加熱式たばこ)はニオイや煙がなく、有害物質もあまり出ないといわれています。
そのため、普通の紙巻たばこと違って分煙の必要はないと思うかもしれません。
しかし、有害物質の発生量が少ないというだけで、蒸気からは有害物質が出ているということに変わりはありません。たとえ少量であっても人体にとっては有害です。
また、新型たばこ(加熱式たばこ)は新しい製品のため、研究や調査が不十分で安全性が十分に確認されていません。
今後、未知の健康被害が発生する可能性があるということを心に留めておく必要があります。
新型たばこ(加熱式たばこ)も紙巻たばこ同様受動喫煙に気をつけなければいけません。
望まない受動喫煙を防ぎ、そして喫煙者自身の健康を守る唯一の方法は「禁煙」です。
たばこは依存性があるため、なかなか自分の意思だけで簡単にやめることができません。
蒲郡市内では10医療機関で禁煙外来を受診することができます(令和2年8月現在)。
ひとりではなかなかやめられないという方は、専門家のサポートを受けながら禁煙できます。
また、蒲郡市では禁煙外来の治療費を最大2万円まで助成しています。
詳細は下記リンク先をご覧ください。
※蒲郡市国民健康保険加入者の方20名限定、治療開始前の事前申請が必要になります。
また、保健センターでは禁煙に関する健康相談を随時行っていますので、お気軽にご相談ください。
望まない受動喫煙を防止するために、ひとりひとりがたばこについて考えていきましょう!
受動喫煙防止のポイントについてA4一枚にまとめてあるちらしです。
令和2年4月からお店などで受動喫煙防止対策がどのように変わったのか、わかりやすくまとめてあります。また、クイズ形式で受動喫煙について楽しく知ることもできます。
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