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竹島は、海岸から約400メートルの近距離にあって、周囲約600メートル、標高22メートルあまりの島である。
頂上部には、日本七弁天のひとつとして知られる八百富神社がまつられ、島全体が境内になっているため、自然はよく保たれている。
その主体はタブノキで、モチノキ、ヒメユズリハ、カクレミノ等で構成されている、いわゆるタブ型森林である。
島を囲む波打ち際に迫る急斜面には、マサキ、トベラの群落ができ、樹の下にはテイカカズラ等ツル植物も自生している。
特に日本の北限といわれる林下のキノクニスゲは見事である。
竹島は、対岸のクロマツ林とはその景観が異なり、陸地に接近した島で植物区系が異なる珍しい例で、学術的価値の高い区域である。
幹周 | - |
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根回り | - |
所在地 | 竹島町3-15 |
所有者 | 八百富神社 |