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「檠」とは、あかりを立てる台のこと。
台箱に立てられた柱の丈が短いので、「短檠(たんけい)」とよばれます。
支柱の上にいる「大きなねずみ」は、中が空洞で、油を入れられる容器になっています。
支柱の中には管が通っていて、「大きなねずみ」と「火皿」をつないでいます。
「小さなねずみ」は、支柱につけられたかざりで、取り外しできます。
その陰には、支柱の中の管につながる空気孔があけられています。
「火皿」に入っている油が減ると、支柱内部の管の油面も一緒に低くなります。
油面が管の最下部よりも下(図の『油面(減少時』の高さ)になると、支柱にあけられた空気孔から
外の空気が入ってきます。
管を通って「大きなねずみ」の中に入った空気は、内部にたくわえられている油面を押します。
すると「大きなねずみ」の口から、油がぽたぽたとしたたり落ちて、油を自動的に補います。
「火皿」の油がいっぱいになると、管の最下部が油につかるので、こぼれる前に自動的に止まります。
江戸時代に、空気圧の作用を利用して作られた、全国的にも数が少ない貴重な資料です。
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