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3世紀の終わりごろから、7世紀までを古墳(こふん)時代といいます。
このころ蒲郡においても、たくさんの古墳(むかしの豪族(ごうぞく)のお墓)が造られました。
それらの古墳は、現在、姿をとどめているものもあれば、
開発などによって失われてしまったものもあります。
大塚にあった「丸山古墳」を紹介したいと思います。
「大塚」の「塚」は「古墳」のことで、「大きい古墳」もしくは「多くの古墳」を意味し、
それが地名の由来となったとも言われています。
蒲郡市の一番東側、豊川市御津町とのさかいあたりに市営丸山住宅があります。
ややご年配の方には、「むかしバラ園があった場所」として知られているところです。
ここには5世紀後半(いまから1500年くらい前)に
造られた古墳(丸山古墳)があったと考えられています。
現地に行ってみても、残念ながら今では古墳のおもかげはみられません。
しかし、付近からは埴輪(はにわ。古墳の上やまわりに置いた焼き物)が出土しているので、
ここにむかし古墳があったことがわかっています。
この丸山古墳には、どのような人が葬(ほうむ)られたのでしょうか。
文字による記録がほとんど残っていない時代なので、想像するしかありませんが、
三河湾を見おろす小高いおかに造られていますから、
海上交通を支配した豪族のお墓ではないかと言われています。
丸山古墳から出土した円筒埴輪(えんとうはにわ)
開館時間/10時00分から17時00分(入館は16時30分) 休館日/月曜日・第3火曜日
蒲郡市
法人番号3000020232149
〒443-8601 愛知県蒲郡市旭町17番1号
Tel:0533-66-1111(代表)
開庁時間:平日午前8時30分から午後5時15分まで(土日・祝日・年末年始を除く)