清田の大クス保全活動

「清田の大クス」土壌改良作業を行いました

令和6年6月4日（火曜日）、6月5日（水曜日）に、
清田町にある国指定天然記念物「清田の大クス」の土壌改良作業を行いました。

大クスの根を傷めないように先の細い工具で土を丁寧にほぐし、根の生育の邪魔になる砂利や赤土を取り除き、
古いヨシズを細かく裁断し土壌に混ぜ込み、市民の方から頂いたヨシズやスダレを敷いて保護しました。

当日は天候にも恵まれ、少し暑い日でしたが湿度は低く作業しやすい陽気でした。力のいる作業もありますがボランティアの皆さまが手分けをし熱心に手を動かして下さり、
無事に作業を終えることができました。ご協力を頂きましてありがとうございます。

ご参加いただいた皆様、暑い中大クスの保全作業にご参加下さり本当にありがとうございました！

 【大クスの現状】

現在、清田の大クスではクスサン（蛾）の幼虫が大量発生しており、
館職員と協力者にてほぼ毎日クスサンの幼虫（毛虫）を取り除く作業を行っております。

5月と6月にはボランティアの方々にご協力をいただき、駆除にあたりましたがクスサンの発生数がかなり多い状況です。

これを踏まえ、館としましては愛知県の文化財室と協議の上対策を進めております。

「清田の大クス」は中部地方一ともいわれる巨木で、国の天然記念物に指定されています。
今後も保全活動を続けて、元気な大クスを維持していきたいと思います。