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「流行性ウイルス疾患」とは・・・
流行性ウイルス疾患とは、空気感染もしくは飛沫・(接触)感染し、周囲への拡散能力の高いウイルス感染症の総称のことを言います。代表的な流行性ウイル疾患は4つあります。
これらの疾患は、すべてワクチンで予防可能なウイルス疾患です。基本の感染予防対策である「手洗い・マスク装着」のみでは予防できません。
地域社会での流行を防ぐために、ワクチン接種による予防が推奨されています。
こどもの予防接種については、こちらをクリックしてご覧ください。
令和6年2月26日、厚生労働省より、麻しんの国内外での増加に伴う注意喚起がされています。
令和6年(2024年)国内における感染事例において、集団事例の報告は無いものの、43例(愛知県内2例)報告されており、今後、感染者の増加が懸念されます。
麻しんの発生に関するリスクアセスメント(2024年第二版)(2024年12月6日時点)
麻しんにおける発生動向については、「国立感染症研究所感染症疫学センター麻しん発生動向調査」からご覧ください。
麻しんは、「はしか」とも呼ばれ、麻しんウイルスに感染することで引き起こされる病気です。空気感染や飛沫感染、接触感染など様々な方法で感染が広がります。
感染力が強いため、公共施設や学校など、集団感染することが多いです。
空気感染では、一般的な手洗いやマスク装着だけでは予防することができません。次の表を参考に、発症が疑われる時は、登校や出勤などを考慮しましょう。
厚生労働省 感染症情報 「麻しんについて」
愛知県 感染症対策課 「麻しん(はしか)の発生について」
必ずマスクを着用し、事前に医療機関に「麻しんかもしれない」ことを連絡のうえ、速やかに受診してください。
また麻しんの感染力は非常に強いと言われています。医療機関へ移動される際は、周囲の方への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用を可能な限り避けてください。
接触後72時間(3日)以内に麻しんワクチンの接種をすることも効果的であると考えられています。医師とご相談の上、未接種の方は早めに接種を受けることをお勧めします。
麻しん(はしか)の予防としては、ワクチン接種が最も有効な方法です。
麻しん流行国へ渡航予定の方や、MR(麻しん風しん混合)ワクチン定期接種対象者(※)は早めに予防接種を受けましょう。
該当年齢で予診票を紛失した、転入してきて持っていない等がありましたら、一度保健センターまでご連絡ください。
※MR(麻しん風しん混合)ワクチン定期接種対象者
なお、定期予防接種の対象でない方も、過去に予防接種を受けていない方は自費による予防接種をお勧めします。
風しんは、「三日はしか」とも呼ばれ、風しんウイルスに感染することで引き起こされる病気です。主な感染経路は、飛沫感染です。人から人へ感染します。
特に注意すべきことは、妊婦さんが風しんにかかり、お腹の赤ちゃんに感染すると流産や死産になったり、先天的な病気をもって出生することがあります。
これは先天性風疹症候群といわれ、心臓や脳、目、耳などを中心に全身に症状が現れます。
2月4日は「風しんの日」 風しんの日 [PDFファイル/376KB]
疾患等について:厚生労働省 「風しんについて」 「風しん追加対策について」
ムンプス(おたふくかぜ)は、飛沫感染や接触感染によりムンプスウイルスに感染することで引き起こされる病気です。流行性耳下腺炎とも呼ばれます。
耳のしたに位置する耳下腺炎に炎症が起こることが特徴です。両側が晴れた際に、おたふくさんのように見えるため、「おたふくかぜ」と呼ばれます。
6歳までに半数以上のお子さんが発病すると言われています。
数日から2週間の潜伏期間の後、発熱やのどの痛み、頬の腫れなどの症状が現れます。頬の腫れは、通常、1週間程度続きます。
疾患等について:国立感染症研究所 「流行性耳下腺炎(ムンプス・おたふくかぜ)」 をご参照ください。
水痘は、水ぼうそうとも呼ばれるウイルス感染症です。水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)に感染することによって引き起こされる病気です。
主に、9歳以下のお子さんによく見られます。感染力が高く、空気感染や飛沫、接触感染により広がります。
感染すると、発熱・倦怠感とともに、特徴的な発疹が全身に広がります。発疹は、痒みを伴います。一週間前後で、水疱から痂皮へとなり剥がれ落ち、自然に回復します。
感染発症前の1〜2日から感染が広がるため、注意が必要です。
成人の場合、重症化するケースもあります。水痘による合併症として、肺炎や髄膜炎、脳炎などを発症することもあるため、特に成人の場合は注意が必要です。
疾患等について:厚生労働省 「水痘ワクチン」 をご参照ください。疾患情報などQ&Aに詳細情報が掲載されております。
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