認知症が心配な方へ
皆さんは、昨日自分が何をしていたか思い出せますか?
「昨日は、友達と二人でランチを食べに行ったな。でも何を食べたっけ?昨日食べた物を思い出せない…」これは誰にでもある物忘れ。「昨日の自分が何をしていたか全く思い出せない、二人で出かけた友人が誰だったかも思い出せない…」これは、心配な物忘れかもしれません。もし、『記憶に自信がない』『家族の物忘れが心配』という方は、次の項目をチェックしてみましょう。
認知症初期症状の例
- 物を置き忘れたり、しまった所が思い出せないことがよくある
- 趣味や好きなテレビ番組に興味がなくなった
- 料理の味付けが変わった
- 蛇口の閉め忘れや、ガスを閉め忘れて鍋を焦がすことがある
- 季節に合わない服装をする
以上のいずれかに該当する方は認知症への注意が必要です。気になる方は、市ホームページにある「認知症チェックサイト」をお試しください。
認知症のチェックサイト こちらからお試しください。
認知症は、年齢を経るにつれ誰もがかかる可能性がある病気です。特に初期は自覚しづらく、また本人もそれを認めたくない気持ちも強いため、支援につながりにくいという特徴があります。しかし、早期発見と治療で、進行を遅らせることができます。心配な場合は早めにかかりつけ医にご相談ください。
自分らしい人生を送るために認知症を正しく知って早く対応することがとても大切です。
かかりつけ医がいない方は、こちらの認知症に関する相談ができる医療機関 [PDFファイル/455KB]をご覧ください。
また、市内5か所の地域包括支援センター [PDFファイル/455KB]もご相談に応じていますので、ご利用ください。
認知症の方とその家族の方へ
- 認知症の相談窓口について
認知症かもしれないが、どこに相談していいかわからない方へ
- 認知症初期集中支援チーム
自分や家族が「もしかしたら認知症かも?どうすればいいの?」と思われる方、ご安心ください。
認知症相談窓口に電話いただければ地域包括支援センターの専門チーム員が家庭を訪問し相談に応じ、医療・介護サービスへつなげるお手伝いをします。
支援につながりにくい認知症やその疑いのある方のご家庭に、市内5か所の地域包括支援センターのチーム員(保健師・看護師・社会福祉士等の専門職員)が伺って相談に応じます。
- 認知症家族支援プログラム(保健医療センターのページへ)
介護者の方が、認知症について正しい知識を持ち、気持ちの持ち方やうまく対応するコツを学ぶ全6回の講座です。
- がまごおり認知症家族の交流会(保健医療センターのページへ)
認知症の方を介護する家族を対象に、介護者同士の交流会を開催します。同じ介護者同士だからこそわかる悩みを一緒に話し合ってみませんか?
- 認知症の症状やその症状に合わせた関わり方などを知ろう
「蒲郡市認知症ガイドブック -知って安心 認知症のあれ・これ-」には、認知症の症状や認知症の方への接し方など認知症に関する基礎知識と、認知症の簡易チェックや相談窓口、認知症の症状の進み具合に合わせて利用できる支援やサービスを掲載していますので、ぜひご覧ください。
- 認知症のチェックをしませんか
認知症簡易チェックサイトで認知症のチェックをしませんか。
- 認知症カフェ
認知症カフェは、認知症の人やその家族、各専門家や地域住民が集う場として提供されています。
お互いに交流しませんか?
- 認知症サポーター養成講座のご案内
認知症の症状や認知症の方への優しい接し方について、分かりやすく学びませんか?
- 徘徊高齢者家族支援サービス事業 (東三河広域連合)
位置情報検索等サービスを利用する場合、初期費用の一部を助成します。
- 徘徊高齢者捜索模擬訓練
認知症の高齢者が行方不明になったという設定のもと、捜索や声かけを模擬体験し、実際に徘徊している人を見かけたときに戸惑うことなく対応できるようにします。
- 成年後見制度利用支援事業(東三河広域連合)
成年後見制度の利用に当たり、必要となる費用を負担することが困難である方に対し、費用を助成します。
- 蒲郡市成年後見センター
- 判断能力が十分でない方も住み慣れた地域で安心して暮らしていけるよう、成年後見制度の利用をお手伝いします。
- 高齢者見守りネットワーク
高齢者の方の身近な事業所にご協力いただき、日々の業務を通してさりげない見守りをしていただきます。
- 高齢者運転免許自主返納支援事業
運転免許証を自主返納される70歳以上の市民の方を対象に記念品を贈呈しています。
認知症になっても住み慣れた地域で
市内に住む高齢者Aさんのお話です。Aさんは、住み慣れた自宅で一人暮らしをしていますが、最近認知症が進み曜日の感覚がはっきりしません。
ある日、近所のBさんが、回収日を間違えてゴミを出しているAさんを見つけて、声をかけました。
「今日はゴミの回収日じゃないですよ。前も回収日じゃない日にゴミが出ていたけど、Aさんだったんですね。困るわ。本当に。」その数日後、またAさんが、回収日でない日にゴミを出していたため、BさんはAさんにきつく注意しました。このやりとりが繰り返されるたびにAさんは悲しい気持ちになり、そのうち、ゴミ出しをやめてしまいました。やがて、Aさん宅はゴミでいっぱいになり、住み慣れた自宅での生活を諦め、施設に入所となりました。Bさんは、地域のためにAさんに注意してくれました。しかし、Aさんは認知症のため、何度も同じ間違いを繰り返していました。
認知症になると、日にちや曜日、季節が分からなくなる症状が、多くの方に現れます。誰かが、Aさんにゴミ出しの日に声をかけて、少しの手助けをしていたら、Aさんも回収日を間違わずにゴミを出すことができ、自宅での生活が続けられていたかもしれません。
認知症になると、全て分からなくなってしまう訳ではありません。ゴミをためこんでしまうなど一見不可解な行動にも、必ず理由があります。
身近に物忘れで困っている方がたら、「どうしましたか」と優しく声をかけてください。そして、できる範囲で助けの手を差し伸べてください。それが、誰もが住み慣れた場所で、安心して暮らせる地域づくりにつながります。
認知症地域支援推進員
認知症になっても、安心して暮らせるまちとなるよう、認知症への理解を深めていただくための講座を行なっています。推進員は市内各地域包括支援センターで活動しています。認知症について知りたい方は、地域包括支援センターにご連絡ください。

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