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皆さんは、昨日自分が何をしていたか思い出せますか?
「昨日は、友達と二人でランチを食べに行ったな。でも何を食べたっけ?昨日食べた物を思い出せない…」これは誰にでもある物忘れ。「昨日の自分が何をしていたか全く思い出せない、二人で出かけた友人が誰だったかも思い出せない…」これは、心配な物忘れかもしれません。もし、『記憶に自信がない』『家族の物忘れが心配』という方は、次の項目をチェックしてみましょう。
以上のいずれかに該当する方は認知症への注意が必要です。気になる方は、市ホームページにある「認知症チェックサイト」をお試しください。
認知症のチェックサイト こちらからお試しください。 (本人向けと家族向けの2種類があります。)
認知症は、年齢を経るにつれ誰もがかかる可能性がある病気です。特に初期は自覚しづらく、また本人もそれを認めたくない気持ちも強いため、支援につながりにくいという特徴があります。しかし、早期発見と治療で、進行を遅らせることができます。心配な場合は早めにかかりつけ医にご相談ください。
自分らしい人生を送るために認知症を正しく知って早く対応することがとても大切です。
認知症かもしれない、どこに相談していいかわからないなどの方はこちらをご覧ください。
市内に住む高齢者Aさんのお話です。Aさんは、住み慣れた自宅で一人暮らしをしていますが、最近認知症が進み曜日の感覚がはっきりしません。
ある日、近所のBさんが、回収日を間違えてゴミを出しているAさんを見つけて、声をかけました。
「今日はゴミの回収日じゃないですよ。前も回収日じゃない日にゴミが出ていたけど、Aさんだったんですね。困るわ。本当に。」その数日後、またAさんが、回収日でない日にゴミを出していたため、BさんはAさんにきつく注意しました。このやりとりが繰り返されるたびにAさんは悲しい気持ちになり、そのうち、ゴミ出しをやめてしまいました。やがて、Aさん宅はゴミでいっぱいになり、住み慣れた自宅での生活を諦め、施設に入所となりました。Bさんは、地域のためにAさんに注意してくれました。しかし、Aさんは認知症のため、何度も同じ間違いを繰り返していました。
認知症になると、日にちや曜日、季節が分からなくなる症状が、多くの方に現れます。誰かが、Aさんにゴミ出しの日に声をかけて、少しの手助けをしていたら、Aさんも回収日を間違わずにゴミを出すことができ、自宅での生活が続けられていたかもしれません。
認知症になると、全て分からなくなってしまう訳ではありません。ゴミをためこんでしまうなど一見不可解な行動にも、必ず理由があります。
身近に物忘れで困っている方がたら、「どうしましたか」と優しく声をかけてください。そして、できる範囲で助けの手を差し伸べてください。それが、誰もが住み慣れた場所で、安心して暮らせる地域づくりにつながります。
認知症地域支援推進員は、認知症の方ができる限り住み慣れた環境で暮らし続けることができるように、地域の実情に応じて医療機関、介護サービス事業所や地域の支援機関をつなぐ連携支援、認知症の人やそのご家族への支援・相談業務等を行う人のことで、蒲郡市社会福祉協議会(TEL:0533-69-3911)に配置されています。
1994年「国際アルツハイマー病協会」(ADI)は、世界保健機関(WHO)と共同で毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と制定し、この日を中心に認知症の啓蒙を実施しています。また、9月を「世界アルツハイマー月間」と定め、様々な取り組みを行っています。
認知症の症状や認知症の方への優しい接し方について、分かりやすく学びませんか?
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